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夫婦の日常と こころの中のこと
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風の強い一日である。桜は散り急ぐ。
堀に桜浜が揺れ動いていた。

変な妄想が湧き始めた。
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暖かかった。桜は満開で、一部散り始めている。
ここ数日夜になると、大気の状態が不安定になるらしい。雷が轟き、通り雨がある。

体調はまずまずを維持。
仕事にやりがいを少し感じるような気がする。特別仕事がうまく行っている、ということでもない。難しいのも抱えているには違いないのだが。ほぼ体調の好調な所為だと思う。
暖かい一日であった。
本日より新学期が始まるとて、朝の街には初々しい新入生と思しき子供たちが目立つ。
特に小学一年生たちの、体には大きなランドセルを慣れない様子で背負って、上級生の後についてよちよち歩くのが可愛らしい。目を引く。ランドセルが歩いているみたい。しかし、夏を迎えるころには、見違えるほどに逞しくなってしまうはずだ。

ブログを始めてまるまる三ヶ月になるが、今日始めて「続きを読む」の作り方を発見した。
そんなもの始めたその日にわかるだろうに・・・と呆れられるかもしれない。俺も自分の拙さに苦笑いを禁じえなかった。

うす曇。
満開近いと聞き、市内の桜の名所に家族で出かけた。つらりと歩いた。
樹によっては、まだつぼみの半ばしているものもあった。雲霞のように見える満開の桜並木には、もうわずかばかり時が要るだろう。
樹形の美しさもあるが桜の樹の傍には、たとえ大勢の人がいようと、静寂が満ちているように感じる。時の流れが止まったような・・・とでも言おうか。
桜の葉陰に鬼が住む、というイメージも頷ける。俺は夜桜が怖いと思ったことを、思い出した。

娘にアンパンマンのビニール風船を買ってやった。
風が案外冷たかった。外を歩いていると何だか、体がむずかゆい気がしてきた。黄沙が舞っているのだろうか。
花は美しかったが、心地よい陽気ではなかったゆえ、早めに帰宅した。


夜、妻と俺の病気について話をした。お互いに長く話すつもりではなかったが、短くすむ話ではなくなった。
娘を寝かしつけるのに中断して、また話した。
話をしても結論の出る種類の話ではない。いくつか胸を打たれる言葉を妻からもらったが、反面申し訳なく思ったりする。それは思考の癖か。
今はまだ興奮しすぎて、その夜の会話についてまとめて書き留められない。鬱の話を嫌う人もいると聞くから、ここで書きとめておくべきなのかも、悩ましい。

興奮しているのは、心が震えたから。
この人の愛情のまっすぐさが伝わったから。
まだ億劫感が抜けない俺に、ほとほと嫌気がさす。
どうしたらいいですか?
昨夜の寒さに耐えかね、オイルヒーターを最強にしたまま枕上に据えて就寝した。おかげで朝方咳き込んで目が覚めた。乾燥しすぎたようだ。
晴れて、また寒い。


今日は現場がちまちましており、大変面倒であった。大工さんと鉢合わせの日であるから、彼らの立てる物音が更に神経を苛立たせたのかもしれない。
丁寧すぎる仕事であったが、うまくいって終了。まずまず。

6月ごろ、新しい人が俺の部署に回ってくるらしい。先輩と俺で面倒を見なくてはならない様子だとか。
先輩とふたり、面倒の見方・指導の仕方について、何となく話し合う格好になった。本社暮らしの長かった俺に、先輩は多くを任せたいようであった。そんな雰囲気を感じた。
最近は若い人の中に変わった人が多いから・・・と、もう億劫がる俺がいる。まだ見ぬ人を否定的に考えることはないじゃないか、と思いなおす自分もいる。
新人さんが俺らの部署にわらじを脱ぐ、ということではないのだから。しばらくの間のことだ。そんな風に自分をなだめた。
俺が主たる指導者でもいいのだが、フォローはしてくださいよ、と先輩にお願いしておいた。更に、まだまだ自分に言い訳をしなくてはいられない俺であることを、先輩に告白しておく。
俺の事情は知っている先輩だから、快諾してくれた。


熊本の病院に設置許可された、例の赤ちゃんポスト。「こうのとりのゆりかご」という名称になったそうだ。
誰もが赤ちゃんを手放すことなく育てられたら、これほどいいことはない。しかし現実はそうではない。子供を受け入れられない親の、どんなに多いことか。
今起こっている事実に、いいことだとか悪いことだとかいう判断を下しても、何にもならないと俺は思う。
わが国では幸い、人の命は最も尊いものとされている。無防備な小さな命が、それは人の手がなければ一日たりとも生き延びられないのだ、拒む親によって危険にさらされるのなら、この「ゆりかご」には益があるはずだ。
「親が子供を捨てるのは許されない」と反対する政治家に、腹立たしい思いがある。彼の唱える「美しい国」が薄っぺらな精神論に根ざしているのなら、俺はそんな国にはなって欲しくないと思う。
行政の無策の間隙をぬって民間の病院が動いたわけだが、これを期に行政が重い腰を上げてくれることを願う。子供を救う手立て、不安な親を支える方法など、行政のできることはあると思う。

そうは言いながら・・・。
子を捨てる者もあれば、望んでも望んでも得られない者もある。このニュースをどこか冷静に聞けない俺でもある。
肌寒い。昨夜は寒くてなかなか眠りに就けなかった。花冷えというのか。

新年度が始まったが、俺の生活にはあまり変化はない。ただ、職場内を見慣れぬ若いのがぞろぞろ歩いているのを見かけると、そういう季節だったかと思う。
俺は頑張る人というか、頑張る自分が好きな人が、好きではない。語弊があるか・・・。やたら頑張る人がそばにいると、俺も同じように頑張れと強要されているようで鬱陶しい。
うらやましいのかもしれないな。彼らのハイテンションが。モチベーションの高さが。
若い彼らをまぶしく見る。
俺はぬるいテンションだが、ぶれない態度で職務に当たっている自信はある。13年、業界の飯を食ってきたが、案外「ぶれない態度」こそ大事かもしれない、と思う今日この頃である。


諸事情に迫られて勉強していたが、PCの前はどうもいけない。ネットサーフィンしてしまった。知り人についてじっくり読みふけってしまった。いろいろあったのだなあと感慨無量である。
さっぱり勉強は進んでいない。勤勉ではないと、反省する。
黄沙。遠くの景色がかすんでいる。気温は高めであった。
静岡では真夏日であったとか。ちょっと異様だな。

朝方職場を覗いた。帰り道は花を探して、散歩しながらだ。
民家の花壇に、黄色や白の水仙が花盛り。ラッパの部分が濃いオレンジ色で、口紅をつけたようだ。かわいらしく、ぬくい風に揺れていた。歩く人に挨拶を送るようであった。
白木蓮は木に鈴なりだ。紫の木蓮も愛らしい花をつけていた。こちらはマグノリアという洒落た名前が似つかわしいのかもしれない。
黄色いエニシダもつぼみをつけている。ヨーロッパの中世文学で、美姫の金髪の美しさに喩えられる黄金の花は、華やかで目を引く。
桜は以前として咲き初めで、枝にこんもりと房状にうずくまっている。初々しい咲き始めの様子が、満開になると妖艶なものになる。散り急ぐさまは切ない。桜に対する特別な日本的な思いで見る所為か、こんなにくるくると表情を変える花は稀であろうと思う。

午後からも家族で買い物のついでに、花を見て歩いた。
遠回りをして、工場の塀越しに並んだ桜の木を見た。こちらもまだ咲きそろってはいない。日当たりのよいところはぼちぼちであったが、ほとんど咲いていない木もあるのだった。
中学校の校庭の木もまばらに咲いているのみであった。
娘は桜を見ると「春!」と言う。桜めぐりで娘は「春、春」としゃべり通しだ。
妻は、桜は咲き初めが好きだと言う。これから・・・という期待感にうきうきするからだとか。感性に若々しさがある、と俺は思った。
俺は桜吹雪の舞う、散り際が好きだ。壮絶な滅びの美しさとでも言おうか。
妻は俺の意見を評して「デカダンやな」と笑った。悪い気はしない。


きゅうりが安かったので、大袋で買った。しばらく酢の物を食っていないと思ったら、とても欲しくなった。茹蛸と酢の物にすることにした。
今日の俺の腹具合は、魚モードである。鯖の良さそうなのをカートに入れたら、妻は「また鯖?!」と不満そうであった。妻は生臭い青魚があまり得意ではない。食べるのも料理するのもだ。
日本の食文化を娘に継承させるためにも、魚料理は外せない。などとわけのわからん理屈を捏ね回して、妻を黙らせてやった。
でも本当にそうだと思う。あれ嫌いこれ嫌いという偏食の娘は、みっともないではないか。女だけに限らず男でもひどい偏食のひとを見ると、俺はその親の育て方を疑ってしまう。

鯖の味噌煮、ひじきの炒め煮、ほうれん草と千切りのおひたし、蛸ときゅうりの酢の物、しじみの味噌汁。思いがけず、貧血対策の献立になってしまった。
鯖の生臭さを消すために、にんにくと生姜を使ったら、こってりしたものになった。これはこれで悪くはない。食べでがあった。俺の料理はますます熟練されていく、と妻が持ち上げた。持ち上げても毎日はしないぞ。

食事の詳しい話を書いたついでにひとつ。かなり痩せた。
薬のため、運動量の減少もか?、一時期どんと肥えた。今度は減薬により体重が急降下だ。一瞬癌持ちになったのかと思うほどだ。


のんびりした日曜日だった。妻とも親しんだ。
何も起こらないことに、幸せを感じる。この思いを大切にしたい。

朝から雷と強風。春の嵐というにはすさまじすぎる。

通院。
ここのところ調子がよい。Pがなくなった影響はない。むしろない方がいいようだ。
主治医に話すべき悩みも不安もなかった。主治医は俺がまた嘘をついているのではないかと疑っているようで、俺の目を覗き込んで考えていたが、嘘だと認める確たる証が見つかるわけではなく、診察は終了した。
すっきりしたdoseのまま。
このまま寛解してくれればいいと、祈るような気持ちである。

帰り道、神社の満開の枝垂桜を見た。強風にあおられて揺れていた。濃い桃色の花が鈍色の空の下ですら鮮やかであった。晴れた空の下ならば、どんなに美しいことだろう。残念に思った。
染井吉野の方はまだ咲き始めである。
しばらく天気が優れないようだが、染井吉野が満開になるころには回復する予報。家族で花の下のそぞろ歩きを楽しめるといいと思う。


午後になっても天候は変わらず。地鳴りのような雷が続いていた。風も先に増して強く吹きつける。外は黄沙の所為か、ぼんやりと黄色いフィルターをかけたようでいて、薄暗い。不吉な感じのする光景だった。
能登のあたりもそうなのだろうか。被災した人たちは余計に不安を感じていることだろう。気の毒である。

買い物に行くのも躊躇する様子だった。冷凍庫にあった豚もものブロックをトンカツにするとて、手伝いをした。作り始めて、パン粉の少ないことに気づいたが、どうにか足りた。俺はこういった状況に焦るのだが、妻はまったく気にならない性格だ。夫婦とは凹凸がうまく合っているものだと、改めて感心する。


本日でポケットベルのサービスが終わるそうだ。
若いころ、俺も持たされた。ポケットベルについての悲喜劇がたくさんある。一時代を作った道具の終焉に、去来する思いがある。

桜の開花宣言が出たそうだ。
俺の家や職場のそばの桜木には、まだつぼみの固いもの、ほころび始めたものがある程度だったと思う。開花した実感はないが、宣言が出たからには瞬く間に咲きそろうのだろう。
日本人の桜を待ち望む気持ちは、毎年のことながら、一種異様な観を呈する。民族的な高揚感とでもいえばいいのか。
気がつけば、俺も桜花を待っている。


年度末で、人員の面でばたばたしている。その所為もあって、仕事に追われる感じがした。店に出ていると、現場からお呼びがかかった。それを済ませて店に戻ると、また呼び出し。
まとめて呼んでほしいと舌打ちしながら、階段を駆け上がったり、駆け下りたり。まことに慌しかった。
俺だけが駆け回っているわけではないのだが。自分で自分に文句を聞かせて、なだめる。
効率の悪い仕事ぶりを披露している間に、昼飯を食う暇がなくなった。なんだかんだで、昼の休憩すらなかった。オレンジジュースなど一気飲みして、血糖値を気分上げてみる俺であった。

労働基準法とかいうものが、わが国にはあったように思い出されるが、なくなりましたんか?(苦笑)


わたわたしてわけがわからなくなった割に、退勤はそれほど遅くならなかった。
職場では気が張り詰めていて平気に思えたが、車に乗るとどっと足腰の疲れを自覚。肉体は疲労を訴えているのに、精神はまだ職場モードであった。客のことが頭から離れてくれない。
これはまずいな、家に帰る前に落ち着かねばと思い、駐車場でしばらく休んだ。レヴァインの「さまよえるオランダ人」を聴いた。
大きな音にはしなかったが車の外に音が流れ、退勤する同僚たちみなが俺の車の様子をうかがう。怪訝な表情だ。
俺はシートを倒して、半眼で、努めて彼らに気づいていないように振舞った。
音楽は俺を抱きとめてくれたが、ときどき外の様子に引き戻される。そこには同僚たちの、俺をうかがう視線があった。人気のないところに行って休めばよかった、と思った。

人目に負けたわけではないが、大概にして帰宅。
妻に少し遅くなったわけを話した。家に帰ってからCDを聴けば人目も気にならないのに、わざわざそんなところで・・・と、妻に苦笑いされた。それはそうなのだが、俺はひとり車の中でCDを聴くのが案外好きなのだ。音に抱かれている感じがたまらないから。

ゆっくり風呂に浸かったが、脚のだるさが残った。そう言うと、妻はぽこぽこ脚を叩いてくれた。

娘はいつもに増して、早寝だ。昼寝も長いとか。これはタミフルによる異常行動ではないのか、と妻が心配している。確かに過眠傾向だが、起きているときは変わりなく元気なのだから、問題はないと思う。病み上がりだからじゃないかと返しておいた。
タミフルによる異常行動について、調査検証を急いでほしいと思う。幼い子を持つ母親は気が気ではない。


知り合いのサイトがひとつ無くなってしまった。特別親しくしていたわけではないが、寂しいことだ。土俵がネットといえど、仲間が減ると、気持ちの中にぽかりと穴が開く。穴が小さいか大きいかはあるけれど。
毎夜の巡回先がひとつ減ってしまった。ため息を付きながら、ブックマークを削除した。
穏やかな晴れ。
大きな鳥のような白木蓮の花がいっぱいに咲いている。梅も清楚な姿で木いっぱい。草花の花も咲きそろった。
桜はまだ先のようだが、春らんまん。そよ吹く風も温かく、香るようである。
「ひばりの啼かない春」は今年のことかと思ったが、無事にめぐって来たようである。

こんな中、俺はまるでシミのようである。西行法師の詠んだように花の下で死にたいと、ふと思った。
今日もひとを見送り、俺だけが残っている。

生きているってどんなこと。
心臓がどきどき脈打つこと。
おなかが減ること。
嬉しいこと、哀しいこと。
春の空気を吸って、うきうきしてくること。
あなたのことを想うこと。
晴れ。今日は暖かかった。四月中旬なみの気温だそうだ。

能登の地震から一夜あけて、最新の状況など報道で見るに、大きな地震であったと改めて知る。高齢者の多い地域なのだろう、避難生活をする老人たちの疲れた表情に胸が痛む。余震も続いており、不安この上ないことだろう。
俺の住むところは今回被害がなかったが、もとより地震の少ない土地で防災の準備はしていない。最低限のことだけでもしておくべきだろうな、と思った。

震源に近いことで、いろいろな人から安否を気遣う便りをもらった。ありがたいことである。感謝。


娘の熱はすっかり下がり、いつもの元気が戻った。食欲も旺盛である。子供は本当に回復が早い。もういつもの様子で跳ね回り、親を困らせる勢いである。先日まで39度の熱があったとは思えない。
妻の方が疲れてしまったようである。
昨日とはうって変わって雨。肌寒い。
娘の熱はまた38度台にまで上がったが、機嫌はよく食欲もある。
天候もよくないし、娘の様子もよくないので、外出はできない。ゆっくり家ですごそうと決めた。

10時前、地震。ゆらりゆらりと嫌な揺れ方であった。ここしばらくないような揺れの大きさだった。
あまり地震のない地域であるから、揺れの大きさと長さにとても驚いた。家財が倒れたり、本や皿が飛び出したりすることはなかった。
ちょうどラジオがついていたのだが、番組が中断してニュースになった。そんなに大きな地震だったのかと意外であったが、石川県でさらに大きな揺れを観測していた為であった。
震源に近い能登では家屋や道路に被害が出たとか。昼過ぎまで、地震の報道にテレビ番組編成が変わっていた。

妻の実家の被害はどうだったのだろうと心配するが、なかなか電話がつながらなかった。ようやくつながり、被害のないことを確認し、安堵。
なにやら、先の新潟の地震の時を思い出させる状況で、胸狂おしい思いであった。
情緒ある金沢の街並みが破壊されずにすんで、よかったと思った。


家のこと。間取りもほぼ納得のいくものが決まった。審査が終わりローンの申請が正式に受理されれば、本格始動だ。
地鎮祭や棟上など、家に関する儀式も多く、それらにわからないことが多々ある。住宅会社の人が教えてくれるのだろうけど。
日にちの良し悪しなど考慮すると、俺は休みを取らねばならないのだろうか。なかなか難しいことだ。


午後には娘の熱も下がった。動き回る元気も出てきた。
タミフルによる異常行動は今のところ認められない。

晴れて暖かい。そよ吹く風に沈丁花の清んだ香りがする。

ところが、起床時より娘の元気がいまひとつ。触った体は燃えるように熱かった。
検温39度8分。大そうな高熱である。
妻は、体温計のこんな数字は見たことがないと、うろたえていた。
体温計の目盛りのあるうちは大丈夫だ。熱だけで脳がどうにかなることは、まずない。などと、気を落ち着けさせた。
この熱の上がり方は、おそらくインフルエンザであると思われた。妻にそう言ったら、予防接種をしたのに何故だ、と詰め寄られた。予防接種をしても、インフルエンザの場合は罹患してしまうことがままある、と返した。
妻は不満と心配の表情で、娘を病院に連れて行った。

3月も末になって、まだインフルエンザが猛威を振るっている。今年の異常気象の影響か。小児科はインフルエンザの子供であふれかえっていたそうだ。
娘は俺の見立ての通り、インフルエンザに感染しておった。B型だ。
タミフルドライシロップと風邪症状を抑える薬に、解熱の座薬をもらって帰ってきた。
巷でうわさのタミフルに、妻は不信を感じているようである。医師から説明を受け、同意書にサインしてまでもらってきたのに、飲ませるかどうか悩んでいた。
タミフルによる不気味な事件がやかましく報道されているが、まず大丈夫だと思う。むしろ、長く高熱で体力を消耗するよりも、飲んだほうがいいに決まっている。しっかり様子をみることにしようと確認して、飲ませた。
体温も依然として高かったので、座薬も使用。
疲労倦怠感の所為だろう、娘はうとうとと眠ってしまった。

夜半には汗をびっしょりかいて、解熱したもよう。着替えをさせた。37度5分。機嫌もよく、水分補給の後しばらく遊んで、また眠った。

麗らかに晴れ。寒の戻りももうないか。いよいよ春めいてきた。


夕方の研修会、出席。他部署の人間も加わってのものである。
忙しい時間帯にわざわざ時間を割いて出席せねばならないのが、いつも疑問である。みなそう思っているが、開催時間の変更は一向に考慮されない。
いわゆるヒヤリハット的な話し合いをするのであるが、大して重大な事件は起こっていない。ぬるい会議であるはずなのだが・・・。
毎回もめる。
それは部署間に軋轢があるからである。つまり犬猿の仲の者どもが同席しているということ。呉越同舟。
お互いのあら捜しをしては、突っ込みあう不毛な戦いの場となる。大人気ないわれわれである。

「スタッフの間のコミュニケーションがうまく行ってないんじゃないんですか?」
「こちらにはこちらのやり方がありますから・・・」
「改善の必要性は初めから考えないのですか?」
「そういうあなたのところはどうなんです?」
「今はそちらの話をしているんでしょう?」

などというやり取りが延々と続き、何の結論もないままに時間切れで終了。研修になっておらん。一度たりとも結論があったことがない。
短気な俺は、聞いているとむかっ腹が立ってくるばかりであるから、片耳でのみ聞いているのを常としている。それでも頭に来ることが多い。
あの人たちのねちっこい話しぶりは生理的に受け付けない。自慢話ばかりするやつは嫌い。おせっかいなのも虫唾が走る。
親切面して言っているけれど、自分の考えを押し付けているだけに思える。なぜなら、拒否されたり反対意見が出されたりすると、急に機嫌が悪くなったりダンマリになったりするから。

たいそうなお考えの半分だけでも、ご自分の身内に施してはどうです? と皮肉が出そうになる。

いつかは雌雄を決するときを持ちたいと思っているが、今はまだ我慢している。昨今の切れ具合によれば、その日は近いかもしれない。
いい人になろうとする必要もないのではないか、と思うからだ。俺は誰にでもいい顔をできない方だと思う。俺が「いい人」になりたい相手は限られていると思う。


週末に向かって、不愉快な出来事の増えてくる一週間であった。忙しかったし。
リセットして、来週に当たりたい。
昨日今日と、早朝の地面にはうっすらと淡雪が積もった。射し染めた陽光に瞬く間にはかなく消えた。
三月も彼岸だというのに雪が降るとは。しかし趣深い。

沈丁花の花の香りがどこかから漂う。まだ早い春。
いつぞやか、沈丁花の香りに実家の仏間のことを思い出した。今年は花を飾っていた母のことを思い出した。花の記憶は母の記憶になった。

職場の樹木の雪つりが外され始めた。今年の降雪では雪つりも意味を成さなかっただろう。作業をする園丁の吐く息が、朝の冷気に白く見えた。

体調はまずまず。やる気もまずまず。しかし仕事があまりうまく行かなかった。こればかりは運命と思うも、やるせない。今後の見通しなど考えるが、気の重い作業だ。
いろんな人がいるゆえ、なかなかに人相手の仕事は難しいと思う。

早めの退勤となった。明日は祭日であるが、俺は仕事なのだ。
HPの管理を少しした。それから日参しているHPを一巡り。言葉は違えど、どこからも春を待ち望む期待を感じられた。
桜の便りが次々に聞かれることだろう。春の温みは花々を起こす。やがて日本列島は花で埋め尽くされることだろう。最も華やかな季節をすぐそこに控えた、心騒ぐ現在である。
仕事疲れの残らぬように、早めにとこに就くことにする。
晴れ。ときどき風に雪が舞っている。気温は低い。

今朝の目覚めはすっきりしていた。窓を開け、冷たい空気を吸うと元気が出てくるようであった。
家族で買い物に出た。
郊外の大きなスーパーまで。買い物の中心は食料品である。
今年は果物が比較的高価である。みかんなどは、あまり口に入らなかった。りんごばかり食っていたように思う。
それはともかく。特価品の野菜と、肉、日持ちのする日販品を大量に購入。彼岸ゆえ牡丹餅なども買う。小さいトランクにいっぱいになった。
妻はこれでしばらく買い物に行かなくてすむという。買い物くらい行けよと心の中で俺は思ったが、小さい娘のいること、大量の買い物は人手のあるときにすませたいのだろうと思いなおしておいた。荷物もちに徹する。

昼からも眠気が差すことがなかった。風呂場の掃除などする。天井など結構汚れていた。念入りに掃除。勢いで自分の部屋も掃除。
たまの休日、めずらしくやる気のある休日である、せいぜい点数稼ぎをしておく所存である。俺のセコイ下心を知ってか知らずか乗せられてくれて、妻は上機嫌であった。
おやつに食った牡丹餅は、労働(?)のあとで、格別にうまかった。


娘ともたっぷり遊んだし。いい日曜日であった。リフレッシュできた。
また明日からがんばる気になる。
晴れたが寒かった。

午前中通院。
Pのおかげで異常な眠気に苛まれていることを、主治医に大げさに訴える。ショートスリーパーの俺が日付の変わらぬうちに寝床に入るばかりか、そのまま寝入ってしまうのだ。昼間ももちろん眠い。俺は非常に困っているのである。
医者は、その眠気は鬱の所為かもしれないという。
そうかもしれないけど。そう疑うのは医師として当然だと思うが。
いや、俺は断言する。Pの所為だと。俺はPの終了を要求した。気分も安定傾向であるから、Pなしでもいいと思う。むしろ眠気の分、Pは俺には有害であると思われる。
俺の主張が主治医のこころを動かしたのか、処方内容変更。すっきりしたdoseになった。


病院の帰り、ホワイトデーのお菓子を買いに寄り道をした。
マシュマロだか、キャンデーだとかが定番であるとされているが、俺は「3.14 ホワイトデー」という文字を見たときから決めていたものがあるのだ。
パイである。
3.14は円周率である。Πだ。よってパイ。冴えてるだろう? 丸のアップルパイを買った。
妻に渡して、嬉々として贈り物の理由を説明した。すると妻は、理由を聞かないほうがよかったかもしれないなどと、苦笑いをした。円周率という言葉に興ざめしたのだとか言う。
永遠に続く円周率・・・壮大さを感じるではないか、と俺は思うのだが。妻はそうではないらしい。数学が苦手だからかもしれない。
数学こそ、最もロマンティックな学問だと思うのだが。数学は宇宙を数で表現しようとする、壮大な叙事詩である。数字は嘘をつかない。
「三角形の内角の和は180度」。これはこの世の始まりから終わりまで、絶対に変わらない事実である。まさに真理。神の言葉といってもいい。

妻はわけのわからぬことを語っていないで、パイを食おうと言った。
きれいに並べられたりんごの面に、刃物を入れるのは惜しかった。6つに切って、3人で食べた。飴の塗られた表面がぱりっとして、中のりんごの甘煮はさくりとして、大変美味であった。最近俺は甘いものがいけるようになったと思う。
「くだらないこと言わなくても、おいしいやろ」などと妻が俺をたしなめる。
そうだな、美味いことが一番大切なことだった。


Pがまだ効いている所為か、眠くて眠くて。覚醒している理由もいらない休日のこと、寝かせてもらった。
一日中うとうとしていたように思う。
またもや雪のちらつく天気。
静岡では桜の開花が予想されていたようだが、このところの寒さで遅れが出たようだ。
朝方のニュース番組で、俺の生まれた街の様子が流れていた。雪深い、がんぎの街。季節外れの大雪に、こっぽり埋もれていた。懐かしくみる。

本日の立ち仕事。ひと勝負だと覚悟して臨んだが、いい目に転んだ。まずまずの出来で安堵。
最近物事がうまく行っている。そのような気がする。小さな難儀がいろいろあるが。気は持ちようというから、これでいいと思っておく。
くそみたいな薬Pが効いているのだろうか。どうだか知れないが、気を抜くと眠くてしかたないあたりは、効いている実感を感じるところ。
ま、戦場でぴっとしておれば、残りはだらけているのが常の我々である。戦果はちゃんと挙げておる。上司にも文句は言われておらん・・・というか、今ちょっと上司の顔色をうかがった自分に頭にきた(苦笑)。


帰るとほどなく、住宅会社の営業が現れた。昨日も来たのだが、今日も来た。熱心である。
昨日書いた書類のことで来たらしい。玄関先で話はすんだ。
火曜日は仕事疲れがあるゆえ、退勤後に人と会うのはなるべく避けたいのだが。何となく言いそびれた弱気な俺である。

さんざん夜遅くまで、家の話をしているのに今日も、妻と話をした。夢見ているうちが楽しい。
妻は、芝生の庭にして、夏場はビニールプールで娘と遊ぶのだ、とか言う。リビングの掃き出し窓を開け放して俺は、水遊びをする妻と娘を眺めるのだ、とか想像しているらしい。
♪もしも、わたしが家を建てたなら・・・♪という歌に似た香りのする想像。
30過ぎて、少女めいた幸せをほしがる妻の様子がほほえましく思えた。
夏場は窓を閉めて冷房を効かせているはずだ、などと無粋な突っ込みはしないでおいた。
粉雪の降る。風は冷たく、風音を聞くだけでも凍えるようだ。

ひとが一人でできることには限りがある。生活をすることは、止む終えない事情を抱えていくことだ。
それぞれのできることを重ね合わせれば、ひとりの力よりも大きいことができるだろう。
俺はそれがわからなかった。頭では理解しても、できないのではしかたない。
完璧主義といえば聞こえはいいが、要するに他人のすることを信用できないということかもしれん。全てのことに自分が目を光らせていないと、納得がいかないのだった。
それが俺を追い込み、精神を蝕んだ。

それができれば苦労はしない・・・というのは、事態に足をとられた者の定番のセリフである。思考に悪い癖がついている証拠だ。
声を挙げれば、誰かが助けてくれるんだぜ?
世の中には、受けた好意を見向きもせずに立ち去る者も大勢いる。しかし、いつも心に留め置いて、今度は返そうと思い続けている者もいるはずだ。

もう自分をすり減らすのはやめようや。
俺は大丈夫だと自分に言い聞かせていても、誰だって無傷じゃいられないんだ。小さな傷でも、そこから膿み、蝕んで、腐ってくることは多い。
身近な大切な人をさえ、羨み妬むようになってから初めて、自分の腐っていることに気づくものだ。

きれいな水がそこにあるうちに。傷を洗った方がいい。
なにしろ、自分で思っているほど、我慢強くもないのだから。
冬めいた晴れ。柔弱な陽光がうす雲の中から射す。

今日は建築会社で商談。
住宅ローンの話と、建築プランの相談。住宅ローンは地方銀行を利用するつもりである。その方向で話を進めてもらうことにした。申請書類など用意してくれるように依頼。
家の間取りの希望など、漠然とだが話し合う。
妻と事前に相談してきたが、どうもリアルに想像できない面もあり、難しいものだ。
俺の希望としては、勉強部屋とそれに付随する本の置き場所が必要だということ。風呂場は大きめでくつろげるものにしたいということ。
妻の希望は、収納の充実が主だ。家具はあまりないが、こまごましたものを収めるちゃんとした場所がほしい。
それと階段はリビング階段にしたいとのこと。どうしても子供部屋は二階になるのだろうから、娘は必ず家族に顔を見せて自分の部屋に行くようにしてほしいからだ。
その他、いろいろと。設計士と話していると、欲が出てくる。
始まったばかりだが、既に面倒だなあという気持ちがある。俺のいけないところだ。自重したい。

夜半からまた雪が降り始めた。
友達と久しぶりにゆっくりメッセを楽しんだ。こういった遊びは必要であると、再認識。
終日雪が降ったり止んだり。だが、雪のとうげは過ぎた感がある。

今日はちょっとした飲み会がある。久しぶりに親睦を深めるわけで、朝から楽しみであった。
すちゃらか~と仕事を済ませた。
急な客が現れて、飲み会に急遽欠席しなくてはならない羽目に陥らないように、祈るような気持ちで夕方を過ごした。やばそうな雰囲気はあったが、不幸な事件は起こらなかった。


中心街の居酒屋で、男3人女8人の会食。
今日は県立高校の合格発表があったそうで、子女が受験した人がおり、めでたく合格したと聞き、みなで祝杯を挙げた。
職場の困った客の話をさんざんして、みなで憂さを晴らす。「大したことねぇのに、大げさなんだよ。ったく」といった話。多くの人はそうではないが、どこにでも口だけの人間がいるのである。
居酒屋でひとしきり騒いだ後、焼肉に行くメンバーと別れた。居酒屋の料理では腹が膨れなかったのだが、焼肉に俺は気が進まなかった。どうしてみな、そんなに脂っこいものばかり求めるのだ。

俺以外の男どもが焼肉に行ってしまった。帰ろうかなと思案していると、お姐さん連中が俺を誘ってくれた。お姐さんの部屋で飲みなおそうということだった。一人暮らしの女の部屋に踏み入るのは躊躇するものがあったが、行くことにした。
俺を誘ったわけは、俺はどうしたわけかお姐さん連中の保護欲(?)をそそるのだそうだ。俺には、年上の女に妙に可愛がられるところがある。ヒモ体質とも言える。
部屋飲みグループは、藤と俺と、不甲斐ない彼氏のことをいつも愚痴るお姐さんAと、藤の友達の先輩Bである。
深夜営業のスーパーで惣菜と酒を仕入れた。高校の合格発表があった関係で、惣菜のオードブルが沢山並んでいたのだろう、二割引きで残っていたそれを購入。Bの部屋で飲んだ。
いつものように結婚に尻込みする彼氏のことを嘆くA。別れてしまえという藤と、押しかけ女房になれという俺と、激しい議論をした。部屋を提供してくれたBに、あまり大声で騒ぐなと叱られた。
あとは定番のエロ話などを延々とした。「ここだけの話大会」と「私の体験をお聞きください大会」である。みなすごい経験をしているのだなあと感心した。というか、「お姐さん、男がひとり混じっているのを忘れていませんか?」であった。

まるで、学生時代のような飲み会であった。とても楽しかった。
先日は春の嵐が吹き荒れたが、打って変わって雪景色。一晩でかなり積もった。一月のような光景に、今が何月だったのか一瞬考えるほど。
咲き初めた梅の花も、雪にうずもれて凍えているだろう。

すでに冬タイヤを外した車もあったのだろう、通勤の道路はとても混雑していた。除雪車の出動はなかったらしく、融雪装置に融かされた雪がビシャビシャになってワキに溜まっていた。
駐車場から会社までの間にも、牡丹雪が激しく降った。駆け込んだ玄関は靴から落ちた雪が融け切れないで、冷たくぬれていた。ひっきりなしに開いたり閉まったりするドアゆえ、暖房の効きが悪い。一階のかなり奥まで冷気が入り込んでいた。
今年初めて、指先を解凍する必要に迫られた。


土地の手付けを打った。正式に売買契約を締結した。
まだ設計の希望などさして伝えていないのだが、たたき台になるようなプランを考えてくれるとのこと。
土日しか動けない俺の身の上を伝えると、こちらさえよければ夜に話し合いを持てるとの申し出である。ありがたいが、今週は帰りが遅くなる日々が続くゆえ、土曜日に約束をした。
それまでに妻と大まかなところを話し合っておかねばならん。それもまた楽しみな作業である。
3月3日土曜日。

午前中、通院。今のところ困っている、眠気について相談。気を許すと小刻みに眠ってしまいそうになり大変困っていると、大げさに訴えた。Pの所為ではないかと医者は思っているようだ。しかし、もっと大量に飲んでいた以前にはそのような副反応は出なかったぞ、と俺は疑惑の念を覚えた。
やっぱりPは俺に合わないのだ。くそみたいな薬だ。Aなどはドカンと良く効くのだが、夫婦生活に支障を来たすところが難点である。Tもまた良く効くが、振戦の起こるのが難点だ。
嗚呼、もっとすばらしい薬はないものかと、痛切に思う。
結局量は減らされたものの、種類は変化がない。
早く終わったので、職場に出向いてから帰宅。

昼食後、不動産屋に出かけて、地面を買う旨伝えた。
住宅ローンの話など聞くが、やっぱり判断に迷う。己の決断力に疑問を感じる。
銀行のローン相談会が土日も開催されていると教えられた。あわただしいと思いながらも、土日しか動けない身の上である。


ひな祭りであった。昨今のひな祭りはケーキを食うらしい。で、我が家も夕食にひな祭りケーキ。
年末から立て続けに洋菓子ばかり食っている。食傷気味である。
雛人形を片付けないと嫁き遅れになると、妻が晩げにアタフタやり始めた。
嫁になぞ行ってほしくない俺としては、何も急いで夜更かしして片付けるものでもない。明日にしなさいと勧めて、早めに就寝。




3月4日日曜日。

地方銀行の住宅ローン相談会に出かけた。
話を聞いていると、公庫のものより内容がいいように思える。都市銀行と比べてみても、この地方銀行はがんばっている。
年収によって借金できる限界額がおのずから決まってくるのだが、俺の場合結構借りられる印象。同世代と比べても俺の稼ぎは多いほうだとか、銀行員にお世辞(?)を言われた。居心地が悪い気分だった。
しかし、限界いっぱいまで借金するつもりはない。贅沢な建物は望んでいない。人並みでいいと思っている。

銀行でもらった資料をよくよく検討するために、職場に寄った。日曜日の、人気のない控えの間が一番落ち着いてものが考えられそうに思えたからだ。
金利の固定期間を5年にした場合、10年にした場合を概算してみる。ついでに公庫の金利でも考えてみる。
無理して長期にする必要はないのかな、と思った。


職場にいることで、仕事が出来、何やかやと夕方まで働いてしまった。
帰り際に妻に電話をしたら、「どこいってるんやの~」と叱られた。
仕事をしていたのだと答えたら、「お疲れさん」と言ってくれた。人形を片付ける仕事も残っているよ、とも言ってくれた。
俺の分を残しておいてくれなくてもいいのに。律儀だ。
慣れない頭脳を使いすぎて、今日は疲れた。
ほこりっぽい。景色もかすんで見えるようであった。

ネットなどで、住宅ローンのことを調べる。
固定金利がいいのか、変動型がいいのか。10年固定でその後金利が変わるものなど、最初の利率は低めである。俺は気が小さいので、「その後」の金利がどうなるのか心配になる。
判断に困る。やはり専門家に相談しなくてはならんわい、と思った。
とはいっても、どれくらいの借金をしなくてはいけないかさえも、まだはっきりとはわからん。自己資金がいくら出せるかということが、わかっている程度である。

フリーメールアドレスに変なメールがまた溜まりだした。
今日など、妻と同じ名前でメールが来ていた。妻がこのアドレスにメールしてくることなど、絶対にないのだが、一瞬「妻からか?」と思ってしまった。
しかし、開いて三秒で妻からではないと判明。出会い系サクラからの、異様な熱気にあふれた淫らがましいメールであった。
妻と同名であることが、俺をより不愉快にさせた。
むっちゃ、頭くる!・・・である。
何故これほど、腹立たしいのかと思うほど、頭に来た。無駄な力を込めてキーを叩き、削除してやったわい。

そんな話を妻に聞かせながら・・・。妻も苦笑しておった。
万が一にもないが、もし妻があのメールのようにいやらしく俺に迫ってきたら・・・、それはそれで嬉しいかもしれない。不埒な想像をして、忍び笑いをする俺であった。
その妄想は妻にすぐばれてしまった。「いやらしい想像したやろ~」と突っ込まれた。

朧な雲のかかる夜空を見上げながら、妻と親しむ。
まだ浅い春ながら、夜空はもう艶めいている。
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