忍者ブログ
夫婦の日常と こころの中のこと
[70]  [69]  [68]  [67]  [66]  [65]  [64]  [63]  [62]  [61]  [60
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

黄沙。遠くの景色がかすんでいる。気温は高めであった。
静岡では真夏日であったとか。ちょっと異様だな。

朝方職場を覗いた。帰り道は花を探して、散歩しながらだ。
民家の花壇に、黄色や白の水仙が花盛り。ラッパの部分が濃いオレンジ色で、口紅をつけたようだ。かわいらしく、ぬくい風に揺れていた。歩く人に挨拶を送るようであった。
白木蓮は木に鈴なりだ。紫の木蓮も愛らしい花をつけていた。こちらはマグノリアという洒落た名前が似つかわしいのかもしれない。
黄色いエニシダもつぼみをつけている。ヨーロッパの中世文学で、美姫の金髪の美しさに喩えられる黄金の花は、華やかで目を引く。
桜は以前として咲き初めで、枝にこんもりと房状にうずくまっている。初々しい咲き始めの様子が、満開になると妖艶なものになる。散り急ぐさまは切ない。桜に対する特別な日本的な思いで見る所為か、こんなにくるくると表情を変える花は稀であろうと思う。

午後からも家族で買い物のついでに、花を見て歩いた。
遠回りをして、工場の塀越しに並んだ桜の木を見た。こちらもまだ咲きそろってはいない。日当たりのよいところはぼちぼちであったが、ほとんど咲いていない木もあるのだった。
中学校の校庭の木もまばらに咲いているのみであった。
娘は桜を見ると「春!」と言う。桜めぐりで娘は「春、春」としゃべり通しだ。
妻は、桜は咲き初めが好きだと言う。これから・・・という期待感にうきうきするからだとか。感性に若々しさがある、と俺は思った。
俺は桜吹雪の舞う、散り際が好きだ。壮絶な滅びの美しさとでも言おうか。
妻は俺の意見を評して「デカダンやな」と笑った。悪い気はしない。


きゅうりが安かったので、大袋で買った。しばらく酢の物を食っていないと思ったら、とても欲しくなった。茹蛸と酢の物にすることにした。
今日の俺の腹具合は、魚モードである。鯖の良さそうなのをカートに入れたら、妻は「また鯖?!」と不満そうであった。妻は生臭い青魚があまり得意ではない。食べるのも料理するのもだ。
日本の食文化を娘に継承させるためにも、魚料理は外せない。などとわけのわからん理屈を捏ね回して、妻を黙らせてやった。
でも本当にそうだと思う。あれ嫌いこれ嫌いという偏食の娘は、みっともないではないか。女だけに限らず男でもひどい偏食のひとを見ると、俺はその親の育て方を疑ってしまう。

鯖の味噌煮、ひじきの炒め煮、ほうれん草と千切りのおひたし、蛸ときゅうりの酢の物、しじみの味噌汁。思いがけず、貧血対策の献立になってしまった。
鯖の生臭さを消すために、にんにくと生姜を使ったら、こってりしたものになった。これはこれで悪くはない。食べでがあった。俺の料理はますます熟練されていく、と妻が持ち上げた。持ち上げても毎日はしないぞ。

食事の詳しい話を書いたついでにひとつ。かなり痩せた。
薬のため、運動量の減少もか?、一時期どんと肥えた。今度は減薬により体重が急降下だ。一瞬癌持ちになったのかと思うほどだ。


のんびりした日曜日だった。妻とも親しんだ。
何も起こらないことに、幸せを感じる。この思いを大切にしたい。
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
最新コメント
しゃぼん玉さんへ・2 ---はる(03/09) 
無題 ---しゃぼん玉(03/08) 
しゃぼん玉さんへ ---はる(03/07) 
無題 ---ハルミラへ(03/07) 
無題 ---しゃぼん玉(03/06) 
プロフィール
HN:
はる
HP:
性別:
男性
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.