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晴れて暖かい。そよ吹く風に沈丁花の清んだ香りがする。
ところが、起床時より娘の元気がいまひとつ。触った体は燃えるように熱かった。
検温39度8分。大そうな高熱である。
妻は、体温計のこんな数字は見たことがないと、うろたえていた。
体温計の目盛りのあるうちは大丈夫だ。熱だけで脳がどうにかなることは、まずない。などと、気を落ち着けさせた。
この熱の上がり方は、おそらくインフルエンザであると思われた。妻にそう言ったら、予防接種をしたのに何故だ、と詰め寄られた。予防接種をしても、インフルエンザの場合は罹患してしまうことがままある、と返した。
妻は不満と心配の表情で、娘を病院に連れて行った。
3月も末になって、まだインフルエンザが猛威を振るっている。今年の異常気象の影響か。小児科はインフルエンザの子供であふれかえっていたそうだ。
娘は俺の見立ての通り、インフルエンザに感染しておった。B型だ。
タミフルドライシロップと風邪症状を抑える薬に、解熱の座薬をもらって帰ってきた。
巷でうわさのタミフルに、妻は不信を感じているようである。医師から説明を受け、同意書にサインしてまでもらってきたのに、飲ませるかどうか悩んでいた。
タミフルによる不気味な事件がやかましく報道されているが、まず大丈夫だと思う。むしろ、長く高熱で体力を消耗するよりも、飲んだほうがいいに決まっている。しっかり様子をみることにしようと確認して、飲ませた。
体温も依然として高かったので、座薬も使用。
疲労倦怠感の所為だろう、娘はうとうとと眠ってしまった。
夜半には汗をびっしょりかいて、解熱したもよう。着替えをさせた。37度5分。機嫌もよく、水分補給の後しばらく遊んで、また眠った。