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小雨が降ったりやんだり。
午前中は職場に出た。得意客廻りをして、店番の手伝いをした。連休前の土曜日だというのに、店は混雑していた。予定外の仕事だが、俺はそれほど苦痛に感じていなかった。
俺の働いているのを見つけた上司が「大丈夫なのかね?」と声を掛けてきた。俺の体調を気遣ってくれた発言なのだろう。しかし、気分を逆撫でされた。
応援を頼んだ先輩のように「すまないねぇ」くらいの言葉にしてほしい。必要以上に案じられるのは、あまりいい気分ではないのだ。
上司に偏見があるとは思わないが、対応の仕方には難があると思う。言葉はやはり難しいものだとも思う。相性ということもあるだろう。
別な考え方では、上司に案じられるほどの様子であることを教えられたか。少しばかり上向いたからと、普段通りに動くのは無理なのだと、自戒しよう。
正午に遅れて帰宅。
午後はしばらくPCに向かおうと思っていたら、妻に買い物に誘われた。
娘と留守番でもいいのだが、俺は子供だましのネタが少ない。娘のパワーに圧倒されて、困ってしまうことも多いのだ。最近娘も我侭をいうようになり、余計に扱いあぐねることもある。
気分転換にもなるだろうと、三人で買い物に行くことにした。
肉料理が続いたとて、今晩は魚にした。赤カレイの、大きくて良さそうなのを三尾買った。それと、しばらく貝を食っていないので、俺のリクエストにより、しじみを購入。その他、日常的に使用する食材をいろいろと。
途中娘がキャラクターもののレトルトカレーをほしがって、その場から動かなくなって困った。妻は買ってやったらいいではないかと言ったが、俺はここが親の我慢のしどころだと思った。
「それはいらない」と言って娘を説得したが、聞き入れてもらえない。
「買わないよ」と強めに言って、抱き上げたら、そっくり返って大泣きした。周りの買い物客が振り返って、非常に恥ずかしかった。妻は、いわんこっちゃないという顔をして、俺を見た。
なだめながら、急いでその場を離れた。娘はしばらくぐずっていた。
俺はほうほうの態で、妻に「いつもこんな騒ぎをおこしているのですか・・・?」と尋ねた。
妻は、子供と買い物に行く苦労が少しわかったか、と苦笑いした。そして、なるべく危険地帯(キャラものの製品のあるところや駄菓子の並んでいるところ)には近づかないようにするのだ、と教えてくれた。やむを得ない場合は「ひとつだけね」と強調して、納得させて買ってやっているのだ、と。
妥当だ。至極適切な対応である。毎日の経験が着々と、妻を母親にしているのだと感心した。
俺の制止の仕方には問題がありそうだ。否定的な言葉を出したのが失敗のひとつだと思った。娘との呼吸の合っていなかった点も思われる。
こういったことは頭でわかっていても、とっさにできないものである。
いかに俺が普段子供と接していないかを物語る出来事であった。
また、今思えば、上司と俺とのやり取りにも似た匂いがする。
魚料理の苦手な妻にかわって、赤カレイの下準備だけしてあげた。三尾ともメスで、卵を沢山抱えていた。煮付けにする。
妻が夕食の支度をしている間、娘と通信教育(?)のビデオなど鑑賞。これは、時間は短いが、娘は集中して見る。子供の関心を引くつくりは、さすがである。
夕食は、赤カレイの煮付け、筑前煮、しじみの味噌汁、水菜のおひたし。カレイの卵がねっとりとして、食いでがあり、たいへん美味であった。