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夫婦の日常と こころの中のこと
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久しぶりの日記である。
ここしばらく忙しかった。俺の仕事だけではなく、新人さんの面倒に手間がかかった。俺が彼女の仕事をも引き受けている気がする・・・というと言いすぎか。
彼女はがんばっていると思う。だがスキルが足りないゆえ、目が離せないのだった。今のところ波乱はない。
すると、俺が心配症だから、気になるだけとも思える。
俺の損な性格が、自らにストレスを与えているとも考えられる。
そのわりに寝つきは良い。それこそ気絶するような秒眠(?)であった。セックスをするゆとりもない(苦笑)。
夜中にたびたび目が覚めるのに、目覚めにさほど疲れが残っていないのは、それなりにしっかり眠れているからだろう。
寝つきは良いが夜中に目が覚めるのは、教科書的ともいえるが・・・。結果オーライということで、あまり考えないことにする。


ここのところぐずつく天気で梅雨を思わせたが、今朝は綺麗な青空が広がった。
洗濯物が多く布団を干す場所がない、と妻が託つ。
家が建ったら好きなだけ干し物ができるだろうと返すと、そんなに干し物をためこまないよ、と妻は笑った。午後には帰るつもりで出勤。
当然新人さんも出ていて、一緒にラウンド。いつもの倍はかかったろう。その後もいろいろと話し込むことがあり、時間をとられた。
昼過ぎに退勤。強い陽光の下で、車のドアを開けるとムッとねつい空気が迫ってきた。

帰り着いた家で、娘は午睡中。妻は早くも干し物を取り込んで畳んでいた。
開け放った窓からは、風向きが変わったのか、思いのほか涼しい風が吹き込んでいた。乾いて爽やかな心地のする風であった。
明日は「父の日」だが何か欲しいものはあるか、と妻が訊いた。「父の日」と聞いても俺にはあまりピンとこない。普段父親らしいことをしていない所為か、「父の日」自体が影の薄いものであるからか。
「父の日にはお父さんにプレゼントしていたのですか?」と妻に質問で返すと
「いやあ・・・してないわ」と苦笑いしておった。
俺には欲しいものも特にないし、ちょっとしたご馳走にありつければ、それで大満足の「父の日」になるだろう。そう答えておいた。
妻は「安上がりやなあ。でも・・・私らもいい思いできるってわけやね」と、ご相伴に与ることを思いついたようだった。
妻と俺が年老いて、また二人きりに戻ったら・・・、記念日ごとの小さな晩餐に喜びを感じて過ごしているに違いない。穏やかな老夫婦の生活が脳裏に浮んだ。それは俺の、なりたいと望んでいる姿そのものだ。

日暮れの遅い、まだ白々と明るい夕方、3人で涼みがてら散歩。
黙っていても当たり前のように、われわれの地面に足が向く。
そこは、木枠が施され、既に基礎となるコンクリートが流し込まれている。風呂場や便所、台所になるところには配管の端がのぞいている。
ゆっくり周りを巡って、「ここが台所ならこっちは居間だな」などと、楽しい想像を話し合う。
「間取りが見えてくると感動するよね」と、妻も嬉しそうだった。
見渡してみると、建物の敷地はとても小さく見える。建つとまた違うのだろうか。

3人、影を並べて、堤防まで歩いた。犬を連れた人とたびたびすれ違った。その幾人かは、妻と娘の顔なじみらしく、にこやかに挨拶をくれた。
紅の立葵の列。丈の高い青草を揺らす川風。ばら色の夕暮れ。穏やかな人たち。
何でもない、しかし癒しに満ちた六月の一日を、微笑み思い出す日が来ることだろう。

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