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夫婦の日常と こころの中のこと
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天気は谷底状態。雷雨に見舞われた。
先週は忙しかった。他人の面倒を見るのに細心の注意を要求されるゆえ、気が張り詰めていたことも大きい。

土曜日は通院日であった。
気候が俺の腰部を苛むのと、肉体の疲れから、出かけるのが非常に面倒であった。「いや、俺は真面目な患者なのだから」と自分を奮い起こして医者がよい。
ほんにいつまで続くのかと、嫌になる。
事務的に短く最近の出来事や仕事の事情、自覚している心身の状態など、箇条書き的に主治医に述べる。面倒がる態度が前面に出た。
処方内容に変化なし。
全くもって、しつこい病気じゃわい。

土曜日の夜半から、久しぶりに片頭痛。激しかった。娘の声がビンビン響き、拷問を受けているようだった。
自室に籠もって冷やしながら耐えていたが、というより身動き取れない状態に陥っていたわけだが、妻子のかすかな生活音すら苦痛を増強する激しさ。
這ってどうにか、机の引き出しにあったイミグランを取り出す。一番上の引き出しに入れてあることを、これほど呪ったことはない。むさぼり飲んだが、とき既に遅し。
急激な嘔気を覚えた。くらくらする頭を抱え、便所に駆け込み嘔吐。
妻が黙って背中をさすってくれた。
娘が覗き込んで「げろげろ?」と声をかけるのだが、幼女独特の甲高い声がまた、頭痛を誘発す。
ひとしきり吐いた。
「頼むから静かにしてくれ」と哀願する俺に、妻は娘を寝室に連れて行ってくれた。

ダイニングテーブルの席に着きへたりこむことしばらく。もう一錠イミグランを飲む。極期の片頭痛にどれほど効くのか、不安と期待の半ばする気持ちであった。
ぼんやり効き始め、俺はテーブルに伏して居眠りをしていた。
いつしか妻が傍に座っていて、静かに「大丈夫?」と声をかけた。心配そうな目をしていた。すっきりとはいかなかったが、痛みは峠を越していた。
こんなに激しい片頭痛の発作を妻に見せたのは初めてだ。片頭痛について少し説明し、安心してもらった。


俺の地面は、土壌の改良工事が終わった。
先日まで再び重機が入り、掘り返して、地盤を固める処理が行われていた。今はきれいに均されて、縄張りがされ、建て代の部分がわずかに盛り上がっている。その部分は、触れてみると驚くほど固い。
今後は基礎部分の工事が始まるのだ。

苦しむ友達からメールが舞い込んだ。
抑うつ状態にあるときは、すべてが自分を苛む凶器だ。その辛さは想像を絶する。
だから、彼は何のしがらみもない、友情だけで繋がる俺にメールをしたのだろう。
彼を楽にしてあげたいと思った。
俺は自分に照らし合わせて、彼への言葉を探った。しかし言葉はない。
ありきたりの慰めや同情、きいた風な言葉など、たくさんなのだ。
ただ、彼を想う俺が在ることだけを示そうと思う。
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