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にわか雨。空は鉛色で重苦しい。
今晩は帰りが遅くなった。妻に遅くなると連絡が入れられなかったので、夕食は外で食べて帰ることにした。
本当は定食屋のようなところが良かったのだが、帰り道から外れるのであった。面倒だった。
よって、ファミレス。
しかも、何を血迷ったか、スパゲッティなどを頼んでしまった。俺には年に数回ほどこういった、不適切な選択をあえてしてしまうことがある。
そう、スパゲッティ・ボロネーゼなど、サラダつきで注文。
注文したはなから、パスタなんか食べたかったかな、と自問する俺であった。特に食べたくはなかったのだが、ファミレスの複雑なメニュー体系の中で、注文の一番楽そうなものだったからである。
退勤後の俺の行動様式はすべからく、面倒かそうでないかに支配されているようだ。
ほどなく料理が到着。出てくるまでの速さがいい。
ただ、チーズの臭いが、普段嗅ぎなれた大手乳業メーカーのものとは違って強烈であり、俺をひるませた。それはまさに腐った乳の臭い。
備え付けの粉チーズを大量に振りかけて、食した。出されたものは全部食うのが、俺の流儀だ。
味自体はまあまあ。レトルトの味に似ておったが、俺は嫌いではない。
それにしても、空腹とはいえ夜更けにこういった濃厚なソースものを食うと、胃の腑が重く感じる。歳であろうか。
家に帰ると、妻が寝室から顔を出した。起きていてくれたようだ。
帰宅の連絡をしなかったことと、外食してきたことを、妻に軽くわびた。
明日の家の検査(?)について、しばらく妻と話す。
仕様変更になった箇所について、妻が訊いてくれていた。
玄関の大理石が、指定した赤のものが生産中止に伴い数が揃わず、桃色のものになったらしいこと。梁見せ勾配天井の設計だった居室のひとつが、構造上の問題から、梁見せにはできなかったこと。
その二点だが、俺は後者のことは大工に聞いて知っていた。
取り立てて騒ぐほどのことではない。変更と聞いて、多少の不安を感じていたのが氷解した。
いよいよだなあ、と楽しみである。これまでが長かった。
妻ももちろん、楽しみにしているようである。
二人、さまざまに夢が膨らむ。