夫婦の日常と こころの中のこと
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冷たい雨の降る夜明け。早朝に目が覚めた。
妻が寝ぼけて「サブロク・・・」と言ったように聞こえたので「ジュウハチ」と答えてやった。満足したのか、そのまま寝入ってしまった。
いったい何の夢を見ていたのだろう。買い物の夢でも見ていたか。
妻子の眠るのを横目に起き出した、まだ暗い朝。陽の昇るまでずいぶん間があった。
早朝覚醒か、と思う。何にしろ、疲れてくるとこうである。自嘲、自重。
昨日は酒も過ごしていないのに、頭が重い。
圧して、軽く勉強したが、気分が乗らないので途中で終了。
密林に発注を掛けておいたので、気分転換がてらに、近くのコンビニに支払い手続きに行く。
朝まだ早く、大気は澄み切って、鳥肌がたつ程度に寒い。心地よかった。
適度に冷えたのか、頭もすっきりしてきた。ごくごく軽い片頭痛だったか。教科書的でおかしい。
しばらくネットで遊んでいると、妻子が起きてきた。いつもの、日曜の遅めの朝が始まった。
妻は俺が早く、早すぎるほど早くに目覚めたと言って、心配している。その気遣いはありがたいのだが、今の俺にはうるさくて処理に困る種類のものなのだ。
「静かに心配しなさい」と言い放つと、妻は黙った。
黙れば黙ったで、俺はしまったと思う。また俺の言葉は刃を持ったか、と思う。
「頭の調子が優れないのです」と、先ほどまでの体の様子を付け加えておいた。言い訳だ。妻の機嫌を取ろうとする自分の卑屈さに呆れる。
妻は「早起きは三文の得だからー。何かいいことあった?」などと朗らかである。
俺が気に病むことなどないのだった、と・・・それはいつものことで、わかっているのだけれど。それさえも、演技ではないかと思ってしまう。
うー。やっぱ今日は狂っとるでー。
今日はゆっくりさせてもらうことにした。療養だ。
ベームのオランダ人を聴きながら、自室で雑誌を眺めていた。
俺の、火曜日の事情を慮ってくれたひとを想う。
事情は火曜日だけとは限らないのだけれど、その実直さ、優しさ、素直さ、ありとあらゆるそのひとに付帯する性質について思い浮かべてみた。涙が出そうになった。
俺のことを人知れず心配してくれているひとのことを想う。
俺の何が、そのひとの心に触れたのかはわからない。不義理なことをしたこともあるというのに、変わらぬ厚情をくれるそのひとのことを想うと、やはり涙が出そうになった。
俺のように、思い悩み続けるひとを想い出してみた。
今でも苦しんでいるのか、案外けろっとしているのか、わからないけれど。俺のためにも彼のためにもならないと、連絡を絶ったことを想ってはウジウジと、決断を振り返る。胸狂おしい。
彼を想うと、俺から逃げたひとを想い出す。俺と議論すると間違いなく負けるとわかっているから逃げたのだ、と教えられたけれど、その通りだけれど、後味が悪い。
そして、俺を独り静かに置き、息遣いを見守ってくれている妻のことを想う。その忍耐強い仁愛に、言葉もない。
俺はそうあるべきものも愛するけれど、ふさわしくないものも愛する。
「なんでそうまでそのひとにこだわるの?」と空耳に聞こえた気がする。
「おっさんになったからしつこいのです」と答えておく。
困ったね。でも、思うより凹んじゃいないよ。
ちなみに、早起きの得は、朝の清らかな空気をぞんぶんに肺に味合わせてやれたこと、だ。
妻が寝ぼけて「サブロク・・・」と言ったように聞こえたので「ジュウハチ」と答えてやった。満足したのか、そのまま寝入ってしまった。
いったい何の夢を見ていたのだろう。買い物の夢でも見ていたか。
妻子の眠るのを横目に起き出した、まだ暗い朝。陽の昇るまでずいぶん間があった。
早朝覚醒か、と思う。何にしろ、疲れてくるとこうである。自嘲、自重。
昨日は酒も過ごしていないのに、頭が重い。
圧して、軽く勉強したが、気分が乗らないので途中で終了。
密林に発注を掛けておいたので、気分転換がてらに、近くのコンビニに支払い手続きに行く。
朝まだ早く、大気は澄み切って、鳥肌がたつ程度に寒い。心地よかった。
適度に冷えたのか、頭もすっきりしてきた。ごくごく軽い片頭痛だったか。教科書的でおかしい。
しばらくネットで遊んでいると、妻子が起きてきた。いつもの、日曜の遅めの朝が始まった。
妻は俺が早く、早すぎるほど早くに目覚めたと言って、心配している。その気遣いはありがたいのだが、今の俺にはうるさくて処理に困る種類のものなのだ。
「静かに心配しなさい」と言い放つと、妻は黙った。
黙れば黙ったで、俺はしまったと思う。また俺の言葉は刃を持ったか、と思う。
「頭の調子が優れないのです」と、先ほどまでの体の様子を付け加えておいた。言い訳だ。妻の機嫌を取ろうとする自分の卑屈さに呆れる。
妻は「早起きは三文の得だからー。何かいいことあった?」などと朗らかである。
俺が気に病むことなどないのだった、と・・・それはいつものことで、わかっているのだけれど。それさえも、演技ではないかと思ってしまう。
うー。やっぱ今日は狂っとるでー。
今日はゆっくりさせてもらうことにした。療養だ。
ベームのオランダ人を聴きながら、自室で雑誌を眺めていた。
俺の、火曜日の事情を慮ってくれたひとを想う。
事情は火曜日だけとは限らないのだけれど、その実直さ、優しさ、素直さ、ありとあらゆるそのひとに付帯する性質について思い浮かべてみた。涙が出そうになった。
俺のことを人知れず心配してくれているひとのことを想う。
俺の何が、そのひとの心に触れたのかはわからない。不義理なことをしたこともあるというのに、変わらぬ厚情をくれるそのひとのことを想うと、やはり涙が出そうになった。
俺のように、思い悩み続けるひとを想い出してみた。
今でも苦しんでいるのか、案外けろっとしているのか、わからないけれど。俺のためにも彼のためにもならないと、連絡を絶ったことを想ってはウジウジと、決断を振り返る。胸狂おしい。
彼を想うと、俺から逃げたひとを想い出す。俺と議論すると間違いなく負けるとわかっているから逃げたのだ、と教えられたけれど、その通りだけれど、後味が悪い。
そして、俺を独り静かに置き、息遣いを見守ってくれている妻のことを想う。その忍耐強い仁愛に、言葉もない。
俺はそうあるべきものも愛するけれど、ふさわしくないものも愛する。
「なんでそうまでそのひとにこだわるの?」と空耳に聞こえた気がする。
「おっさんになったからしつこいのです」と答えておく。
困ったね。でも、思うより凹んじゃいないよ。
ちなみに、早起きの得は、朝の清らかな空気をぞんぶんに肺に味合わせてやれたこと、だ。
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