夫婦の日常と こころの中のこと
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晴天。暖かかった。
本格的な冬の始まる前の、この美しい季節を、歳神の名残の贈り物として楽しみたい。
今日の夜中から金曜日の夜中いっぱい、ネットがつながらなくなる。俺のPCの不調ではなく、プロバイダの工事のあるためである。
夜中ネットを常とする俺にとっては、零時からの時間が本番である。大変不便である。一週間のことと我慢するしかない。
ネットの畏友、もうすでにネットだけの畏友ではない存在であるが、その友達に事情を話して、無沙汰の予定を詫びた。
愛犬との暮らしを写真つきで克明に記しているひとがいる。
犬のつぶやきを代書されてある。それがなくても、こちらを見つめる犬のつぶらな瞳が、多くを語りかけてくるようであった。
物言わぬ犬の、なんと豊かな表情を表すことか。
犬にも確かに感情があるのだ、と知らされる。
可愛いな、ユーモラスだな、と思った。
犬のこんな表情を切り取れるひとは、心からの愛情をその犬に注いでいるのだろうと微笑ましく見た。
そして、その犬が保健所から来た犬だと知ったとき、俺は慄然とした。
鼻の奥がつんとした。
胸の底に悔やむ気持ちが湧いた。
正直、俺は犬が好きではない。殺処分を知っていても、事実として知るのみであった。犬の命を想うことは今までなかった。
犬の命と人の命とに差異を作っていた俺であったことを、知る。
いや、人の命すら想っていただろうか。
犬にしても人にしても、自らの私的に関わらない存在の命を、俺は軽く見ていたのではないだろうか。
多くを共にした存在が失われたとき、ひとは哀しむ。
その相手との思い出を惜しむ。
その相手との未来が永遠に失われたことを悔やむ。
誰にでもそのような存在はある。
誰にでもそのような存在になる可能性がある。
そんな当たり前のことを失念していたことを、知る。
俺の大切な存在を愛しむのと同じように、ひとの大切な存在を思いやることを教わった。
なにより・・・、見捨てられそうだった小さな小さな命を貴び愛しむことのできることは、こころ豊かなことである。かくありたし。
犬とその主が、俺にさまざまなことを教えてくれた。
忘れずに、日々自らを律していきたい。
本格的な冬の始まる前の、この美しい季節を、歳神の名残の贈り物として楽しみたい。
今日の夜中から金曜日の夜中いっぱい、ネットがつながらなくなる。俺のPCの不調ではなく、プロバイダの工事のあるためである。
夜中ネットを常とする俺にとっては、零時からの時間が本番である。大変不便である。一週間のことと我慢するしかない。
ネットの畏友、もうすでにネットだけの畏友ではない存在であるが、その友達に事情を話して、無沙汰の予定を詫びた。
愛犬との暮らしを写真つきで克明に記しているひとがいる。
犬のつぶやきを代書されてある。それがなくても、こちらを見つめる犬のつぶらな瞳が、多くを語りかけてくるようであった。
物言わぬ犬の、なんと豊かな表情を表すことか。
犬にも確かに感情があるのだ、と知らされる。
可愛いな、ユーモラスだな、と思った。
犬のこんな表情を切り取れるひとは、心からの愛情をその犬に注いでいるのだろうと微笑ましく見た。
そして、その犬が保健所から来た犬だと知ったとき、俺は慄然とした。
鼻の奥がつんとした。
胸の底に悔やむ気持ちが湧いた。
正直、俺は犬が好きではない。殺処分を知っていても、事実として知るのみであった。犬の命を想うことは今までなかった。
犬の命と人の命とに差異を作っていた俺であったことを、知る。
いや、人の命すら想っていただろうか。
犬にしても人にしても、自らの私的に関わらない存在の命を、俺は軽く見ていたのではないだろうか。
多くを共にした存在が失われたとき、ひとは哀しむ。
その相手との思い出を惜しむ。
その相手との未来が永遠に失われたことを悔やむ。
誰にでもそのような存在はある。
誰にでもそのような存在になる可能性がある。
そんな当たり前のことを失念していたことを、知る。
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なにより・・・、見捨てられそうだった小さな小さな命を貴び愛しむことのできることは、こころ豊かなことである。かくありたし。
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忘れずに、日々自らを律していきたい。
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