忍者ブログ
夫婦の日常と こころの中のこと
[165]  [164]  [163]  [162]  [161]  [160]  [159]  [158]  [157]  [156]  [155
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小雨もよう。
近くなったという彼岸を想う。父と母とを想う。
そちらの暮らしはいかがですか?と問いかける。


朝から頭の中に霧がかかったようであった。ぼんやりと。頭脳の働きが鈍い。
どんなに悪くなっても、俺の頭脳はクリアなままであったのに。精神活動の遅滞。
いぶかしく感じながらも、思考はぼんやり。

娘が飛び跳ねて騒いでいるというのに、居間で寝入っていた。ぐうぐうといびきまでかいていたという。
「疲れた感じだったよ」と妻が教えてくれた。

それが午前で、午後からもまた寝た。嗜眠傾向が出たか、とも思う。
妻に愚痴ってみた。

「あーあ、もう俺こんなんじゃ、死んじゃうよー」
「あー、先生が死ぬんやったら、あたしとっくに死んでるってー」
「朝から、気づくと寝てばっかりです。どうしたんかと思う」
「ほれ、普段寝てないから寝貯めするんでない? 休みくらい寝とけばいいってー」
「だらしねぇやろ?」
「ううん。丸くなって可愛かったー」
「・・・・・」

いかつい体格の若くもない男の寝姿を見て、可愛いと言うこの女。センスが独特とでも言おうか・・・。
恐るべし、だ。

ちょっとしたことを捉えては病状を心配する俺に比して、妻の鷹揚な構えはどうだ。
一人なら、俺はきっとどん底まで堕ちたような気がする。
妻と話していると、ほんわかした温かいものが伝わってくるように感じる。
妻の優しさは母体だ。それに守られて、俺は丸くなって眠る胎児だ。

PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
最新コメント
しゃぼん玉さんへ・2 ---はる(03/09) 
無題 ---しゃぼん玉(03/08) 
しゃぼん玉さんへ ---はる(03/07) 
無題 ---ハルミラへ(03/07) 
無題 ---しゃぼん玉(03/06) 
プロフィール
HN:
はる
HP:
性別:
男性
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.