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夫婦の日常と こころの中のこと
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にわか雨。時折思い出したようにあられが降った。
積雪はまだない。気の抜けた冬だ。

俺も気が抜けておる。勤労意欲はいつもどおりであるが。
目の前を仕事が勝手に行きすぎていくような感じがする。それだけ慌ただしく働いていたということだ、と思っておく。
午前中、予約客と商談。午後まで午前の仕事が割り込んだ。
昼飯は握り飯二個と、秘書の入れてくれた紅茶。奇妙な取り合わせの昼飯である。こんな食生活でいいのだろうかと、今日に限って疑問に感じた。なまくらに健康に目覚めたような一言である。

午後から得意客廻りをしていると、事件が起こった。
客に殴られたのだ。
膝蹴りを避けて気を放した瞬間に、拳が俺の顎に入ってしまったのだった。強烈な痛みが俺を襲ったが、気にも留めてない風を装い、仕事を続行。
殴られたといっても、不可抗力であるから文句の言いどころはない。全く苦笑いの出る出来事である。
一緒にいた同僚たちは自分の仕事に一生懸命で、俺の醜態に気づいていないだろうかと思ったが、気づかれていた。当たり前か。
「よけろよ・・・」と哂われた。だっせぇな、と言わんばかりの口調だ。俺も同感だ。全く・・・みっともないことだった。
客の一撃は、思いのほかクリーンヒットで、顎の違和感が残った。
武闘派な一日であった。


年末から今にかけて、娑婆ではバラバラ殺人事件が流行のようである。流行廃りの問題ではないか。
人をあっさり殺してしまう風潮は、昨今目立っていたが、とうとうここまで来たか。
首を切り離してしまえば、人の体は物体に成り下ってしまう、という気分はわからないではない。頭部こそが、最も人の人たる所以の部分であるから。だが、それはとても難しいことであるはずだった。
ところが、まさにその頭部を切り離すということを、普通の主婦や学生がご家庭にある道具でしてしまうという節操のなさ(?)に、「ここまで来たか」と感じる。
それにしても腹部で切断すると、腸がどろどろ流れ出てくるだろうに。そこらへんの不器用さは素人仕事の部分だろう。

今どきゴミ袋は自治体指定の半透明のものを使用しているところが多いだろうから、黒いゴミ袋を買いに行くと、奇異の目でみられるだろうか。
我が家ではまだ、黒いゴミ袋は需要があるゆえ、困る。黒いゴミ袋に大根などを入れて口を固く縛って涼しいところに置いておくと、冬中新鮮なまま野菜を保存することができるのだ。決して妻をばらして捨てるための用意ではない。

バラバラ事件にしても、アシュリー・トリートメントの話にしても。その根底を流れる心性は、似ているように俺は思う。他人の尊厳を無視し、自分の都合に合わせて処理してしまおうとしているところが、同じだと感じる。
俺には生理的に受け付けない話である。
愛という耳障りのよい言葉で飾っている分、アメリカ人の話の方が、より罪深く思える。

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