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夫婦の日常と こころの中のこと
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鈍色の空。次第に風が強くなる。
一月らしい空になってきた。
知らせはまだない。・・・御心のまま。


朝一で、今年最初の通院。
冬めいた天候は好きなのだが、肉体はそうではないらしい。体調はあまり良くない。通院向きではない。
主治医に、正月休みの様子など話す。普段会わない妻の家族と会食したこと、それ自体は楽しかったこと、だが、少し気疲れはあったようだということ、など。
お決まりのように、悩んでいることはないかと訊かれるが、その種の思考はブロックされていてよくわからないのだ。脳髄の中を探ってみるが、黙るしかない。
強いて答えるなら、俺が存在していることが悩みだろうよ。
思考の癖をなおすのは、なかなか難しい。「強いて」考えないようにしよう。

病院帰りに、職場を覗いた。急性期を過ぎているので、平穏である。職務上の指示を書き渡して、帰宅。


軽めの昼食の後、早めの買い物に付き合った。強い風に流されてきた雲が、黒く溜まり始めていたからだ。
本格的に荒れてきそうだ。
スーパーには、七草粥の野菜が小さなパックにされて並んでいた。白々と、小さな蕪が可愛らしい。
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ これぞ七くさ」と子供の頃習った、呪文のような文句がまだ口に出る。
ひとつ求めた。こういう季節感が大事だと妻が言う。

夕食は常夜鍋風寄せ鍋。あまり魚のいいのがなかったのが、残念である。
昆布だしに、豚肉と、ほうれん草・人参・白菜・ねぎ・シラタキ・きのこ類など投入。大根おろしに味ポンで食べた。あっさりして美味。
食い足りなかったので、正月の餅の残りを煮て食った。娘に餅をねだられて、また恐る恐る食べさせた。


夜半になって、空がうなり声を上げ始めた。
立ち木の揺れ軋む音。吹き抜ける風の音。悲鳴のようだ。
ぼこぼこと地面を叩くのはあられだ。
それから、雷鳴。
冬が呼ぶ声だ。

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