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夫婦の日常と こころの中のこと
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小雨もようの肌寒い一日。
今日はこの地区の運動会である。
数日前、運動会の知らせとプログラムを届けてもらって、幼児むけの競技に参加を求められていたのだった。
早朝に開催の合図の花火が上がったとき、空は今にも降り出しそうな雰囲気で、「本当に運動会をするのだろうか」と思ったほどだった。
天候は一向に回復しない。寒かったことだし、競技の時間に合わせて出かけた。

朝方に少々の雨を見たせいで、グラウンドの土はぬかるんでいた。大勢の人が歩くものだから、足跡でグチャグチャだ。
徒競走に出る小学生の半袖姿が、いかにも寒そうであった。でも冷たいジュースなど飲んで騒いでおったから、大人が見るほど寒いと感じていないのかもしれない。
住まいする街のテントの傍で、知り合いの自治会の人を見つけ、しばらく談笑。
マンション住まいの連中の参加は少ないらしい。俺は誘われていたこともさりながら、やがて家を建ててこの地区に永住しようと計画していることもあり、地域に馴染んでおこうというこころである。
普請の話はまだ公にしたくないのだが、自治会の役員さんやよく知った人は、何となく知っているはずである。
挨拶を交わしたり、紹介されたりする中で「この村がたいそうお気に召された○○さん」などとニヤリと笑いながら、微妙なニュアンスで俺のことを伝えられた。

娘は「お菓子拾い」という競技に出た。30メートルほどのラインの真ん中に、お菓子の入った袋が並べられていて、それを拾ってゴールというもの。
物怖じしない方だから、もしかして一人で走るかと思ったが、いくらなんでも無理だった。妻が伴走しようと手を取ったが、娘は俺を選んだ。
娘なりに緊張を感じていたようだ。手をしっかりつないでやった。
親に抱っこされた赤ちゃんやら、親と手をつないだ子供やらに混じって走った。娘の走りはまだ、ぽてぽてした赤ちゃん走りだ。
勝負にこだわるこころはまだなく、お菓子を選ぶのに慎重で、最後のゴールになった。
「ようやったね、ようやった」と妻と二人で褒めた。娘は色鮮やかな駄菓子に心を奪われて、すぐさま「あけて」と言っていた。

泣き出しそうな空がとうとう堪え切れなくなった。雨が降り出した。それを機に帰ることにした。
娘の靴底にべっとりと赤土の泥がつき、抱えていた俺のズボンを汚した。
少し早い昼飯に暖かいものがよくなり、さぬきうどんを食べて帰った。

運動会にしては残念な日和であったが、穏やかにすごせたと思う。満足。
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