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夫婦の日常と こころの中のこと
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風の強い一日。冷たい風だ。
二月はあっという間に終わった。行く一月、逃げる二月、去る三月・・・その通り。
職員の異動の話などもますます、聞かれるようになった。


今日、妻に例の地面を買う決心をしたことを話した。妻もそこがいいと言っていたから、異存はない。
週末にでも不動産屋にちゃんと話をして、手付けを打つつもりである、と話した。
妻はきちんと座りなおして、神妙な面持ちで聞いていた。そして、妙に畏まって「ありがとうございます」などと、俺に言った。
妻のために家を買うのではない。我が家族の幸せのために買うのだ。俺一人で家を買うのでもない。丁寧な感謝の言葉は不釣合いだと思えた。
妻は、俺の稼いだ金を払うのだから、やはり言葉は要るだろうと思ったのだ、と答えた。経済的に家庭を支えているのは俺で、更に負担を負わせることになるのだから、とかも言う。
その気持ちはありがたいが、俺には違和感がある。
専業主婦の中にはどうしても、「食べさせてもらっている」という意識が根付いてしまうのだろう。だからといって、奴隷的な感覚・・・一方が常に感謝され、もう一方が常にへりくだる立場・・・になる必要はないはずだ。
学校を出て何もわからないときから、一緒に一人前になる過程を過ごしてきたというのに。13年にも亘る間、助け合って成長してきたことを、妻の中で評価してほしいと俺は思った。
その辺のところを妻に諭すが、わかりが悪かった。

毎日妻がしている仕事を、たとえば家政婦を雇ってしてもらうとする。相当な金額を要するだろう。しかし、妻のしている仕事は家政婦がする仕事だけではない。金額では表現されない種類の仕事こそ、専業主婦の仕事の主たるところである、と思う。
思いやり、気遣い、愛情に根ざした主婦の仕事は、最も尊い職業のひとつだ。世の中の根幹を支えている。そう、俺は思う。
専業主婦であることを恥じることはない。

「家のこと、一緒に喜んで、楽しみにしていればいいのです」と妻に言った。
嬉しそうな妻や娘の様子を目にしてこそ、俺は家の計画をしてよかったと思い、納得して仕事に励むことができるだろう。
妻は、俺の応援団長なのだから。

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