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小雨。降ったり止んだり。
関東地方では台風の被害が出たようである。溢れそうな多摩川の映像を見、流されたという人たちの安否を憂える。
今日は予約のお客さんと商談。
半ばを済んだころ、女子職員から注進があった。商談室前の待ち合いルームに事務方の偉い人が鎮座している、と。
事務の偉い人はたまに各部署の待ち合いルームに現れ、何気なく座っては、お客さんたちの会話に耳を清ませているのだ。会話の中に現れる会社の評判・担当者の評判などを、聴取しているわけである。
くー。
下手な動きはできんわい。俺の隣で商談しているのは部長であるし、俺の未熟さが際立ってしまうかもしれん。などと、途端に気弱になる俺であった。
いやいや。おのれの心に恥じることなく、なすべきことをすればよい。
午前の仕事を終えて商談室を出ると、事務の偉い人がまだ座っていた。
スーツ姿で姿勢正しく座り、表情は厳しく、目つきは鋭い。場に浮きまくり、である。
軽く会釈しておいた。
昼食はまともに取れたが、午後早くから現場があり、ばたばたした。
夕方現場から戻り、事務所で書き物。
くりんちゃんもいた。様子がおかしいので声をかけた。
別室に連行して、詳しく話を聞いた。上司に叱られた、とのことであった。書類ファイルで頭を二・三回小突かれた(!)そうな。
彼女の仕事ぶりは概ね問題はない。
たまに不手際をし「何やっとんじゃ、お前は。シネシネシネ」と思うことはある。あくまで「思う」だ。
・・・というか、他の職員のいる前で叱責した上に、小突きますかあ!
大したことでもねぇのによ!
俺は頭に来たのだった。
くりんちゃんは、自分に不備があったのだからと、謙虚に受け止めているようである。それが俺を泣かせる&さらに怒らせる。
うー。腐れ外道。どうしてこましたろ・・・・。
俺は女を殴るやつは嫌なのだ。男として最低。人間として認めん。口もききたくねぇ。
興奮を抑え、忍び難きを忍び、耐え難きを耐えても、上長の叱責の仕方にはどうにも納得がいかない。
かといって、上司の叱責を飲み込んだくりんちゃんに、俺がまた焚きつけるようなことを言うのも、混乱の元かもしれん。激しく納得がいかないのは俺であって、彼女ではないのだから。
「上司氏なりにあなたのことを気にして、良くなってほしいと願ってなさったことなのでしょう」と言うと、
くりんちゃんは「そうだと思います」と答えた。その素直さが切ない。
「(ファイルの)角っこ、当たりませんでした?」と訊いたら
「大丈夫です!」と元気な声を返してくれた。
そして「ありがとうございました!」と言って、仕事に戻っていった。
「ありがとう」も何も・・・聞いてあげただけで、何もしてねぇよ、だ。
ああ、切ねぇ。
外道上司にヒトコト言ってやらねばならん。