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夫婦の日常と こころの中のこと
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終日、雨。予報では徐々に寒気の吹込みが強くなるとのこと。

中程度の抑鬱であると感じる。卑小妄想に取り付かれておる。それでいてイライラする。自分に対するイライラである。
そんなにイライラせずとも、所詮つまらん男であると認めて諦め、できることからしていったらどうかねと囁く、もう一人の自分がおる。
性悪な愛人に取り付かれたもう一方の俺は、もっと努力をせぇと発破をかける。
天使と悪魔のせめぎあい、である。渦中の人はかなり大変である。


朝っぱらから事件発生。
昨夜に端を発する。他部署の若い衆がやらかしてくれた。俺の部署に速攻で回すべき物件であったのに、自分のところでこちょこちょ怪しい処理をしておった。
今日の俺は短気度・五割増なのである。若い衆と俺との間に机がなかったら、つかみ合いの喧嘩になっておったに違いない。
頭に来た。
しらっと言う辺りが、まさに俺の怒りのツボにはまっておる。
うー。いっぺん死ねや。脳足りんが治るかもしれんぞ。
このように言いたかった。
吼えまくっている暇がないのがまことに惜しかった。
現場に出たら案の定、大変なことになる寸前であったわい。


弟からメール。無事赤ん坊が生まれたとのことであった。当然のように、男の子だったそうな。
さすが村一番の男系一族である。それは言いすぎか。
寿ぎのメールを返信しておいた。
祝いは、給料の薄い弟のこと、現金にする。

俺の妻の現在の様子を鑑みると、甥の誕生を話題にする勇気が出ない。
家に知らせはなかったようで、妻は知らないようであった。とすると、どうしても俺が言わねばならんということですな・・・。鬱だ。
明日、金を渡して「弟の出産祝いです。送っておいてください」とさらりと言って出勤してしまうか、と思う。帰ってくるまでにはほとぼりも冷めていよう。
うー。「逃げ」ですなー。
ほとぼりどころか、ちゃんと知らせろよと叱られるかもしれん。その可能性の方が高いかも。

こうやって俺は、自分を更に追い込んでいくのだなあ・・・。
やはり今からでも言おう。
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断続的に小雨の降る。

ボーナスが出た。それだけだ。
不完全な働きの俺にとっては充分な金額であろう。文句は言われん。
言われんが。立ち仕事と事後処理から疲労困憊して戻った机に明細のあるのを見て思わず、駆け寄り食い入るように見つめてしまったわい。
生活があるからな。
そこら辺は、家庭持ちの面々はみな同じである。
さしあたって使う予定はない。引越ししたら大金が必要になるはずだから、手付かずで残しておくつもりだ。


真っ暗な夜だ。風はぴりとも吹かない。寒い。
どこかの家のクリスマスのイルミネーションが、遠くにちかちか煌いていた。家の者は眩くないのだろうか。眩いほどでもないか・・・。
誰にでもなく点滅する電飾が、湿った夜の空気を通していくらか和らいで、疲れた目に優しかった。


帰宅後、妻と少しの酒を飲む。ボーナスの出たことを祝して。
月経の妻は酒を飲んで、ますます眠くなり、とっとと寝てしまう。全くいつものことながら・・・もう少し起きていようと思わんのかね、と苦笑いのでることだ。

密林から届いたばかりの荷を開ける。本はぱらぱらと眺めて閉じた。
CDは早速聴いてみた。サー・ゲオルグ・ショルティの派手なやつ。
「地獄の黙示録」のワルキューレの騎行はやはり彼の手なるやつだよな、と思った。より派手なアレンジがされているようだけれど・・・。
戦風をまとって駆け集まる女神たちの、不気味な首実検をする笑い声が、波乗りをするためだけの驕慢な武装ヘリの襲撃のBGMとして、ぴったり合っていたことを思い出す。

残酷だとかいう感情は神にはない。
這い蹲る我々の営みを高みから見下ろされる、屈辱感が甘美であった。
楽しくなり独り笑いながら、冷酒を三合ほど飲んだ。

氷雨の降ったり止んだりの一日。
時折思い出したように、音を立てて大粒の雨が降った。

朝一番で歯科の予約。
歯のクリーニング。少々の歯石を取る。鏡の中の俺の歯は白く、きれいになった。満足。
しかし、以前治療したところが傷んできたらしく、やり直すとのことであった。何回か通わねばならん。面倒だが、しかたない。
またもや来週の土曜日に予約を入れた。
その後職場に出た。

友達からのメールを読んで、大いに感動した。
万事塞翁が馬、などと言われるがその通り。
辛いことのあった出来事をも前向きに捉え、日常の些細なことに感謝を感じる、健康なこころの様子に励まされる思いのする。かくありたし。
俺のした小さなことを身に取り込んで、豊かに成長させてくれてことにも、驚きと悦びを感じさせられた。
俺のことを認めてくれて、本当に嬉しい。
そういことだ。


頭痛はすっかり治まったが、今度は肩こりである。左肩の鈍痛。
おかしな格好で寝てしまったからだろうか、と昨夜の就寝体位を思い出してみた。そんな覚えもない。起床時の体位にも問題はなさそうだ。寒くなったからか。
ぽつりとこぼしたら妻は「左肩だけが凝るのって、悪霊がついているんやでー」と教えてくれた。
悪霊って・・・根拠はあるのかね?、と思い笑う。
「どっかから連れて帰ったのかもしれないね」と冗談半分に同意してみせたら、真面目な顔をして「うん、うん」と言う。
心霊話を信じ込んでいる姿が、幼く可愛らしい。
悪霊よりも怖いのは生きている人間だよと、いつまでも少女めいたこの妻に、教えてやらねばならん。
そう思いながらも、聞いた幽霊話やら不思議な体験などを聞かせ、妻を怖がらせて悦ぶ俺である。好きな子いじめの一環ということである。


夜中になって、雷とあられ。足元からしんしんと冷えてきた。
こころまで冷えてくる前に・・・暖かく柔らかい妻のからだを胸に抱きこんで、眠ることにした。

冷たい雨の降ったかと思うと、青空の覗く。雲の流れのままに揺れ動く、北陸の冬らしい天候であった。

週明けからのひと仕事がはかばかしくなく、早朝から慌しい一日であった。
今日は今日で、朝からの商談。
俺の話を聞いてくれない客ばかりで往生した。
一時期、他人の話を遮って巧く話を繋ぐことが難しくなったことがあった。だだ流れに客の話を聞かされることに甘んじていたわけである。その余波というか、客はその時の調子で俺が何でも話を聞いてくれると思っているふしがある。
今は、イラン話は聞かない俺に戻っているので話を遮る。そうすると客は不可解そうな表情を浮かべるのだった。その顔に俺は負けるのだった。
俺のデフォルトは「要点を押えた会話をしたがる男」ですよー。
だが、事務的にことを運ぶのが必ずしも良いわけではないことを思えば、それもいいだろう。
ま、適度というのが難しい。


夜更けの退勤。
コートの裾を跳ね上げる夜風の冷たいこと!
濡れて黒く光るアスファルトがいかにも寒そうな風情である。
駐車場までの間にすっかり冷えた。
そこで先日の不倫相談の女と鉢合わせた。「お疲れ様」と挨拶を交わした。
何気に話しをしたそうだったので、立ち話をした。またもや、堂々巡りの嫌な話であった。気が滅入る。
「拝聴はしますが、基本的に反対ですから。そこは変わらないからね」と釘をさして別れた。彼女は不満げであった。
いったい・・・俺に何を期待しておるのだ?
謎である。


ここしばらく、軽い頭痛を感じる毎日であった。いや、痛いというよりは重い感じだった。
締め付けられるような緊張性の頭痛とは言えず。また、拍動性の片頭痛でもなかった。
どちらにしても典型的な症状はなく、持病の所為かとも思っていたのだが、今晩になって酷く痛み始めた。
Roxonin 60㎎服用直後、急な嘔気を覚えた。堪らず吐く。
吐いても嘔気は残る。頭痛も増大。
Imigran 50㎎服用。半時間ほどで軽快した。

片頭痛だったようだ。典型的でなかっただけに判断に困ったが、先日から続く発作だったかと思う。
それにしてもImigranは良く効く。嘔気まで抑え込むとは頼もしいものだ。Imigranさまさま、である。
感心するが、手持ちがもう一錠しかない。
高い薬だから貰うのも勇気が要るんだ。早くゾロが出て欲しい。

前回と同じく、嘔吐する俺をまた妻子に見られてしまった。
妻は「本当に片頭痛なの?怖い病気じゃないの?」と心配げだ。申し訳ない。
これから何度も何度も起こるであろう発作のたびに、SAHなどの怖い病気ではないと説明してやらねばならんだろう。それは義務であり、妻からみれば権利であろう。
娘は・・・何たることか。「オトーチャン、ヘンズツウ?」と言った。哀しい。
幼い娘に「片頭痛」などという、年齢に見合わない単語を覚えさせるなど・・・、俺は自分が情けないぞよ。

氷雨。みぞれもよう。
散り遅れた紅葉が冷たく濡れて、枝に凍えていた。

週明けに大そうな仕事ができ、忙しかった。
ようやく一息ついた。家に帰ると、どっと疲れの出る気がする。今日はゆっくり英気を養いたい。
張り詰めすぎないように、適度な緊張感を持って過ごしたい。

ひとつ勉強になったこと。
自分が誠実にと思ってしたことでも、相手によっては独りよがりで、状況によっては不誠実な行いになること。
「独りよがり」という辺りが、俺に深く染み入る。独断専行になりがちな自分を省みることである。
ひとの多様性に思いを馳せながら、自分の思いをしなやかに伝えることができれば、と思うが。なかなか難しい。


先日屋久島から帰った妻の両親から、みやげ物が届いていた。紫芋を使った菓子であった。みやげ話を妻から伝聞しながら、いただいた。
旅人の散策した「もののけ姫」のモデルとなった場所・・・湿った土の香りの立ち込める深い森、濃い緑の苔の絨毯の敷き詰められたような原始の森、太古の記憶をとどめて沈黙する巨木の森を思い描いて、さぞかし荘厳な光景だったろう、と羨ましく思った。
いつか妻と旅したい、と話し合った。


また厳しい仕事が待っていると思うと萎えそうだが。
懸命に日々を送る人のあることを想って、気を取り直して明日からも頑張ろうと思う。

冷たい雨の降ったり止んだりする一日。

午前中勤務。退勤は3時すぎであった。
そのまま通院。主治医に話すべきエピソードはない。眠剤の調節を行ってはどうか、と提案された。やぶさかではないのだが、なかなか難しい。
持病自体は経過観察。

歯科からの定期健診のはがきを放ったらかしにしたままである。そろそろ行かねばならん、と思いつつ。
来週の土曜日に予約を入れておいた。


夕刻、一番小さな忘年会。鉄板焼きの店であった。
大変混雑しておった。肩を寄せ合うように座らねばならんかった。
体を密着させて、ひとつの鉄板を囲んでいると、気持ちの親密さも増すのか。私生活の相談など受ける。
イイダコのバター焼きを頬ばりながら、不倫相談でもないと思うが。
俺の最も嫌うところの相談内容である。尻も頭も軽い女とは話をしたくないのが本音だから、だ。

「いい年なんだから、もっと自分を大切にしたまえ。相手は離婚する気などない。不倫はいかん。何も生み出しはせん。」
そう助言しておいたが、どこまで彼女のこころに響いたのか。俺の言うだろうことを予想しながら、それに反論することで自らの意思の強さを確認しているきらいがある、と感じた。
「好きだから・・・」と言うが、いつからわが国では「愛」が全てに優先する基準になったのか。物分りのいい顔をしてその言い訳の前に口を噤むのが、たしなみになったのか。
わが国は法治国家である。日本国の民法に抵触する行いは糾弾されて然るべきだ、と俺は思う。
だいたい「愛」なのか、それは?

どちらにしろ、大人の関係には責任がつきまとう。
「自分を大切に・・・」の部分にその意味を込めたつもりである。

うす曇り。暖かく過ごしやすかった。

俺の妻はテレビっ子である。帰宅すると、昼メロの話を詳しくしてくれる。案外おもしろいときもある。が、妻の説明は拙く、俺は筋が読めない。
妻は夜も勿論、ドラマを見る。今クールの妻のお勧めは「医龍2」と「ガリレオ」である。「ガリレオ」に出演している福山雅治を妻は気に入っているようなのが、俺としては面白くない。
いや・・・福山雅治ファンを敵に回すわけにはいかん。よってここで口を噤む。

今晩は「医龍2」だ。一緒に見てもいいのだが、妻は俺がいると邪魔らしい。いつも部屋から追い出されるのだった。黙って傍で見ているだけなのに、何が不満なのかと思う。
「医龍2」に出演している俳優にも、妻は恋をしているのだろうか? そう思うと、嫉妬心がうずく。


「医龍2」は激しいドラマである。
医者の辛い過去を明らかにしていくことが話の骨子になっておる。いろいろ辛い思いしてきているんですね、先生たち(笑)。
大変なことになっておる。
挿管できん麻酔科医というのも、すごい(爆)。

そう言えば、先週はすごかったゆえ、脳裏に刻み込まれて忘れられない。

食道がんが大動脈に穿孔し、吐血している。しかも、生体肝移植のドナーになったので肝臓が小さくなっている。大変ですなー。
手術したら、肝臓に腫瘤がある。重複癌。摘出術を行う・・・ってあなた、やりすぎでしょう(爆)。
そして、全てがうまくいってしまう。
すげーすげー、本当にスーパードクターだ!
なのに、「俺は平凡な医者」と当の消化器外科医は謙虚である。厭味でしょうか?
もー、腹の皮がよじれて、息できん(爆爆爆)、であった。


メディカル・チーム・ドラゴン・・・すごすぎる♪
というか、協調性皆無の朝田先生にはチーム医療を語ってほしくない。あれはチーム医療とは言わないと思う。
何より、ドラマの医療水準を現実に持ち込む人が増えないでほしいと思う。
そして、できれば、俺の職をこれ以上愚弄しないでほしい。

羊雲の群れるそら。
日中は暖かかったが、日が落ちるととたんに肌寒くなる。

昨夜の眠前が残っているようで。終日だるい一日であった。
仕事が慌しかったので、内心ひーひー言いながらの勤務になった。
眠剤を調整した方がいいだろうか?

目の奥がちりちりする。疲れた。

昨日に引き続き晴天。日曜日の晴れは気分も快調にさせる。

中学校の資源回収があるという。最近は廃品回収と言わず資源回収というらしい。時代であるな。
早朝より古雑誌の搬出をする。あまり他人に見られたくない雑誌ばかりゆえ、気を使う。
少々さっぱりした書斎を見、部屋の掃除に着手。
小さい本棚の位置を変えてみたり。PCスペースを変えてみたり。模様替えしてみた。
模様替えというには狭い部屋うちのこと、面映い。

満足いく部屋になったところで、職場に出向いて昼まで仕事。


今年はいきなり寒くなったし、雪も多そうだという評判である。
妻の車だけでも早めの用意をせねばならんと思い至り、馴染みの車屋に点検とオイル交換・タイヤ交換の依頼をした。日曜日だというのに時間が空いており、いつでも来てくださいということだった。
俺も特にすることもない。家族で車屋に出かけた。
点検の間、展示してある新しい車を見物。
俺は車が好きだから、見るとすぐ欲しくなる。しかし、ファミリー向けの車の多いこの店では、俺の好き心を刺激する車種はないのだった。
いちおうドアを開けたり閉めたり、乗ってみたり、眺めて見たりした。欲しいのはない。
妻は俺が買うと言い出すのではないかと、ハラハラしていたそうだが。そんな無駄金はない。
帰りに娘の靴を買って、夕食の買い物をして帰宅。


快適になった部屋で快適になったネットを楽しむ。
今日はずいぶん活動的だったと思う。

晴れ。
冬の青空はどうして、こんなに切なくも美しい青なのだろう。
ひとしきり、早朝の空に感嘆のまなざしを注ぐ。


娘の顎の傷の抜糸。
妻が連れて出かけた。
顔の傷は治りも早いゆえ、きれいに閉じておった。
ただ、幼い子供のことであるから、糸を切るときに縫ったときのことを思い出して、恐ろしがるかもしれない。
消毒に通って、医師にも慣れたろうから大丈夫だろうか。
さまざまな想いの交錯する留守番である。

ルータの件、再挑戦してみた。
アンインストールしてみて、もう一度最初から設定をしてみようとした。だが、ネットには接続できなかった。
大人しく専門家の処置に任せるしかない、と諦めがついた。

昼前に妻子が帰宅。
子供は敏感ゆえ、いつもの消毒ではないと感じたらしく、処置室に入ると緊張しているのが目にも明らかだったそうだ。
セッシで糸をつままれた時泣き出しそうになったが、周りの大人たちになだめられて堪えた。涙ぐみはしたが最後まで頑張った娘であった。
俺は誇らしかった。我慢強いのは財産だ。
「頑張ったね。きれいに治ったからね」と褒めてやった。


午後、PCのお医者さん来宅。
キモオタ風の、年齢不詳の男であった。外見に異なり、人懐っこい男であった。娘は怖がって、ぷいっと別室に消えたが。
専門家ならでは、ちょちょちょいっとルータの設定をして、瞬く間にネット接続可能な状態にしてくれた。
何やら説明をしながらの作業であったが、理解できなかった。質問するほどの理解もできない。彼の説明が悪いのではなく、俺の知識があまりにも不足している所為である。
「専門家の説明は理解しがたい」というのは、自省し自戒を込めたい。

PCの挙動が遅いというので、何やら調べてもくれた。
俺はそう不便に想っていたわけでもなかったが、専門家からみると遅いのだろうか。ノートン先生の所為で遅いのだと思っていた。
デフラグもたまにしておるし、スキャンもたまにしている、と言うと、専門家は悩ましげであった。
PC本体のカバーを開けてみると、ファンにヤニがこってり付着しておった。
俺が普段いかに健康に悪い環境でネット遊びをしているか、ということに思いがいく。
せめてPC本体は足元に置くことにしよう、と思った。俺が喉頭がんに罹る前にPCが逝ってしまうのは、避けられるだろう(←問題発言w)
専門家は「掃除するだけでも速くなること、あるんです」と言って、内部を掃除して帰った。


ネット復活し、ひと安心。挙動も確かに速くなった。
やはり専門家である。万券が飛んだけど・・・。
「先生には価値ある一万円やったやろねー」と妻には呆れられた。

勤労感謝の日。晴れ。

俺は日直で仕事である。かろうじて元気で、働けることに感謝する日と心得る。
天気のよい所為かお客もあまり来ず、店番は暇であった。その分、問題を起こす得意先の人がおった。
両方がかち合わなくて良かったと思う。
両方が暇になることは少ないのも、世の中の理。


帰宅後大問題発生。
ネットができなくなった。ルータの設定の問題による。
ない知識を総動員していろいろいじってみたが、上手くいかなかった。
妻を呼んでみたが、解決しなかった。
お手上げである。
専門家に依頼することにし、PC・周辺機器の電源を落としておいた。

妻は昔ほどPCに関心がないようで、使えなくとも不満はないようであった。
しかし、俺は違う。
メールのチェックができない。不便である。
メッセも上げられない。寂しいことではないか。
ブログの更新ができない。来てくれる人が心配するのではないか。
ネット遊びができない。長い夜をどう過ごせというのだ。
書斎で独り、途方にくれる。

・・・何ともまあ、重症のネット依存症でしょう!
苦笑いすることである。

こんなときだから、オフラインでできる作業をしたらいいのではないか。
勉強、書き物など、すべきことはいろいろあるのに。
思うだけは思うが、生来勤勉ではない俺だ。
「すべき」というフレーズと、勉強というあたりが、俺のネックになった。
家に帰ってきたときくらいは、仕事は忘れたい。俺の職業へのモチベーションを保つための、唯一確かな対策である。
メモ帳に日記をつけることだけをして、後日の為とする。
オークションに入札・出品していない時期であったので、本当によかった、と寂しさに理由をつけて、早寝を決め込む。

今日のうちに寝室に行ったら、妻が驚いた。
「今日くらい、健康のために早く寝ることにしたのです」などと照れ隠しに告げると、笑われた。
そう、心の片隅では妻に悪さをしようかと思ったのである。ばれていた。
妻と親しむネットの切れた夜。
いや、ネットを切って妻と親しむ夜、か。

いい夫婦の日だそうだ。
妻と俺がいい夫婦であるかどうか、はなはだ心もとない。いい夫婦でいたいが、何が起こるかはわからんのである。
苦難が我々を襲っても、しなやかに、時には喘ぎながら、手を取り合って乗り越えていきたいと思う。
俺に殊勝なことを考えさせるだけの価値が、語呂合わせの「いい夫婦の日」にもあったか。


絵を買った。
ネットを介して、と書くといかにも怪しげであるが、作家本人から買ったものである。
作家はナントカ賞を受賞した新進の女流で、精力的に個展なども開いている様子である。
それはともかく、その絵を俺は気に入って買ったのだった。

10号の油絵だ。
画題は椿の花。真紅の丸い花を沢山つけた椿の枝の絵。
雪降る冬の寒さに負けず、大輪の花をつける椿の樹。俺と家族もそのようでありたい。
そして、新潟に縁のある椿である。新潟の土になった母と父、その上の親たちを慕いたい。
俺はこの絵を、俺の新しく建つ家の玄関に飾るのである。
南向きの玄関に、南に向けて飾る。南から来る幸運を一身に受け取れるように。

♪花は越後の、越後の寒椿♪

午前中、晴れ。正午を挿んで崩れだした。宵には時雨だした。
めまぐるしく変わる、冬の天候である。寒い。

今日は予定していた現場があったのだが、急な現場が出来、遅れた。
また、取引先の兄さんが不良で、困ったものだった。
仕事中にぼんやりするだけならよくある話だ。それはそれで、とんでもないことではあるが。
寝るな。
兄さんにとって、気の進まない仕事だったのかもしれない。
かったるかったのかもしれない。
適当に済ませたかったのかもしれない。
或いは、悩ましき諸問題を抱えて眠れぬ夜を過ごしてきたため、ついに睡魔に負けてしまったのかもしれない。
ありとあらゆる好意的なワケを思い描いてみた俺であった。
なぜなら、俺も現場中に居眠ったことがあるからである、のが情けないのであるが・・・。
しかし、しかし俺と兄さんとでは立場が違うのである。兄さんがしっかり監督してくれないのでは、俺は安心して仕事に没頭できない。
俺は切れた。大声が出た。
みなの冷たい視線を浴び、兄さんは態度を改めた。

現場は幸い何事もなかったが、最近の俺は怒り方がしつこいのである。
頭に来た分は腹に治まらず、であった。
ゴミ箱を蹴り倒して退場。


家に帰った後は、妻とけんか。
原因は便所問題である。
俺は普段、座り小便をしている。しかし男と生まれたからにはどうしても、立って小便をしたい気分の時もある。
立ってすると、多少おつりが散らばることもある。俺は背が高いゆえ、(脚が長いゆえと言わないところが奥ゆかしいと思われw)散らばるしぶきが多めなのかもしれん。

妻はそれを目ざとく見つけて、俺を叱りつけた。
「目に付いたのなら、拭いておけばいいではないですか?」と返したら、妻は激怒した。
「立ってしたんなら、床にこぼれてないか見とけー」と言う。
こぼしてはおらん、飛んだだけである。ちょちょっとペーパーで拭えば済むこと。などと言い返したら、ちょっとのことだと思うなら自分でせえ、とか、掃除するものの身にもなれ、とか言う。
「わかったよ、すまんかったね」と言いながらも、「大げさな・・・」と呟いたのが聞こえたらしい。妻はさらに怒り出した。
「ちっともわかってないー」に始まり、「あたしがおしっここぼしたの拭いたことあるんかー」と論旨がすりかわり、俺の排泄行為に対する不平不満が次から次へと、述べられた。
最後は「先生は立っておしっこするな!!」であった。

なにおー、と思った。
そうまで罵られることか。男は立っておしっこするもんなんだよー。
男は立ってなんぼ。立たなくなったら、お前も困るやろー・・・って、それは別な話。
ああ、最近愛し合っていないからイラつくのかしらね♪

妻はぷりぷり怒り続けていた。
娘がまだ、トイレで失敗することが多いゆえ、便所問題には敏感になっているのかもしれん。
晴れ。美しい青空の広がる天気となった。
昨夜は初雪であった。
一転しての晴天に、街路樹の紅葉が映える。赤も黄も鮮やかに、きらめいている。
遠くの山並みは粉を降ったように白く見えた。

冬は好きだ。ピンと張り詰めた朝の空気がいい。
俺は冬になると、不思議と勤労意欲が湧いてくる。今日も月曜日だというのに、気分がよろしい。
職場では、「生牡蠣を食うな」とか「インフルエンザの予防接種を受けろ」だとかいうお達しが来るようになった。冬場の健康には重々気をつけろ、ということなのだろうが。
どうやら、娑婆では冬の人気は低いらしい。


今日は現場もない。サクサク仕事が進んだ。
帰宅まえに得意先に寄ったら、「もう帰って、今日ぐらい早く寝てください!」と叱られた。良かれと思って来たのだが、苦笑することである。

客の助言に従って・・・でもないが、早めの帰宅。
食事の後コタツで横になっていたら、転寝をしてしまった。
帰って早めに寝たといえなくもないが、これでは逆効果である。
慣れんことをすると、言わんこっちゃないのだ。
冬空。寒い。
時折冷たい雨の、激しく降る。

こんな日曜日であるのに、大工さんが仕事に来ている。俺は最近とんと、お目にかかっていない。何とも関心のない施主であることか。
申し訳ない気がした。自動販売機のでは珍しくもないが、暖かいコーヒーを持って見学に寄った。
大工さんはちょうど、居間の内部の造作をしていた。
俺の家の居室のいくつかは、無垢板の腰板をする内装になっておる。大工さんの手間になるのだった。
その、細く切った板を、リズミカルに壁に打ち付けているところだった。居間など広めの居室はいつ果てるともない作業に思えた。
手間を労い、手土産を勧めて、しばらく話を聞かせてもらった。
工事はやはり、材料手配のことから遅れているという。
俺は今年中には何とかなるのではないかと思っていたので、残念であった。大工さんの頑張りようを目にしては、それも言うべきではないかと控えておいたが。住宅会社の現場監督があかんのだ、心で毒付いておいた。
大工仕事を一月末までには終わらせて、内装屋が入って・・・となると、入居は二月になるか。

うー。現場監督のやろーは、よっ!


妻の命令により、風呂場の掃除を念入りにする。冷えるゆえ、中腰による床掃除はとても苦痛だった。
さすがに寒くなり、コタツを出すことにした。相当長く使っているコタツである。脚が痛んでキシキシ鳴る。
新しいのがほしいのだが、引越しの際に買おうと思っているので、今はこれで我慢だ。
居間にコタツが鎮座して、ようやく温か気になった。

夜更けより雷。うめくような冬の雷。
あられが落ちてきた。雪が降るというのは本当らしい。
不安定な天候。
青空が見えたかと思うと、流れてきた雲にどんより翳らされたり。初冬の空だ。


近所の外科に、娘の予約を入れてから、自分の通院。慌しい。
動悸はAmoxanの増えた所為。慣れるまでが気持ち悪いものだ。
状態は安定しているゆえ、話すべき激しいエピソードもない。
疲れの残らないように、とのこと。
経過観察。

娘の方は、傷を診てちょちょっと消毒しただけである。顎の写真を撮るのではないかと思っていたので、「手抜き?(苦笑)」と感じたり。
ま、問題なさそうだし、無駄な写真を撮ることもないか。
随分とでかいガーゼを当てられて帰ってきたので、娘は気になってしようがない。いじっているうちに、テープがはがれ始めた。
妻が貼り替えなくてはなどと言うから、バンドエイドで充分だと言ったら、冷淡だと叱られた。
子供は何を貼っても引っぺがしたがるんだからと言ったが、妻はドラッグストアに買い物に出かけた。
サージカルテープで留めておけばいいのに。

風呂に入れるのも大騒動であった。
ドラッグストアで防水の絆創膏を買ってきたというのに、その上からまたラップで巻いてガーゼで包んでいる。呆れた。
そうまでしたのに、カラスの行水で済ませている。
可笑しい。
絆創膏を貼り替えてやったときみた傷は、きれいだった。


夜更けに友達とメッセ。
新しい展開が見えた。感動と感謝をささげたい。
仕事から帰ると、妻子がおらんかった。

娘のおもちゃなどが散らかったまま、夕食の後片付けの途中のままの、生活観の残った様子で、人員だけが消えていた。まるで神隠しだ。
焦る。
携帯の着信を見ても、妻からのものはない。
ダイニング・テーブルの上、台所、居間の、どこを探しても、書置きひとつなかった。
非常に焦る。
ったくよー、どこ行った?と、少々イライラしながら、携帯電話を握り締め、固定電話の前にどっかと鎮座して、電話の鳴るのを待つ。
電話はない。
随分待っていたようだが、わずかも経っていなかっただろう。次第に不安になってきた。
もしかして・・・また俺妻に捨てられたのかしらん?

こういうとき、前歴があるのは辛い。ものすごい速さで、妻に捨てられたときの苦悩がよみがえってきた。
しかし、前回の件とは夫婦の状況はまるっきり違う。
それに今だって、俺は何も悪いことはしておらん。
内緒で莫大な借金をこさえたこともない。
他の女の人とセックスをしたこともない。
妻や子を殴ったこともない。暴言もないと思う。

悩みぬいて、宇宙人にでも誘拐されたのであろうか、とあほなことを思い、空虚な笑いを漏らした。
彼女らは、それほど忽然と姿を消していた。


23時ごろ、固定電話へ妻からかかってきた。
病院からであった。いい知らせとばかりは言えないところからだ。
娘が転倒し、顎に裂傷を受けたとのことであった。救急病院で治療を受けたのだ、という。
傷は2センチほどであったが、ぱっくり口をあいており、深かったそうだ。

出血と、娘の泣き叫ぶ様子に動転して、とるものもとりあえず、病院に走ったのだろう。妻の興奮した話し振りから容易に推測できた。
俺は安堵した。
「書置きのひとつでも置いてけよ」となじろうと思っていたが、そんな気も失せてしまった。むしろ、危難のおりにすら在宅しておらぬ、自分の帰宅の遅さが不甲斐なく思えてきた。すまないなあ、と感じた。


帰ってきた妻から、怪我をしたときの様子などを聞いた。
「血がどばーーーっと出てー」とか
「(娘)ちゃんは震えながら泣いててー」とか
「バスタオルが血まみれになっちゃってー」とか、延々と聞かされた。
妻の興奮は覚めやらぬようであった。
娘に「痛かったね。怖かったね」と話しかけたら、つぶらな瞳で「シジツ(手術)したの」と答えた。
そして、「寝るー」と言って自分の布団にすぐもぐりこんだ。痛々しかった。
傷の様子をみたかったが、やめておいた。

娘が寝た後もまた、妻の顛末話は続いた。
よりにもよって高次の救急病院に行ったものだから、時間はかかった。おまけに教育指定施設だったものだから、処置は研修医で介助は医学生だったそうだ。
処置が拙いということはない、と思う。
しかし、待たされたことと、病院スタッフの肩書きが、妻には不満不安なようだった。同じ病院にかからねばならんか、と嫌そうに言う。
言い渡された、翌日の形成外科受診はせず近くの外科に掛かれば充分だ、と助言しておいた。

非常に疲れた夜であった。
終わりよければ全てよし、か。全くよいわけでもないけれど。

朝方はきれいに晴れて暖かかったが、午後から崩れだした。
雲が広がると、途端に肌寒くなるようである。


気がつくと、終日動悸がしている。不安になるほど強烈なものではない。胸が重い感じがする。Amoxanの所為か。
精神状態は安定している。
肉体の少しの不調に文句を言うべきではないだろう。効く薬ほど副反応も顕著である。

忘年会の出欠がいくつか廻ってきている。今のところ四つだ。四つとも行くと疲れるゆえ、三つだけ出席にしようか・・・と思いながら、四つも三つもさして変わりねぇと苦笑する。四つとも出席にしておいた。ドタキャン上等の世界であるから、構わないのだ。

夕方書類仕事をしていると、帰宅する同僚から差し入れをもらった。
チロルチョコドリンク。
血糖値上げて頑張ってね、とでもいうことだろう。
しかし、面妖な製品を作るものだ。買ってきて、他人に渡すのもどうかと思うが。
まあ・・・、俺は風変わりなものが好きだし、最近持病の所為で甘いものを欲する体になったゆえ、迷ったが飲んでみた。
要するに、ココアだった。ただ後味が、チロルチョコの中身、あのミルクヌガーの味である。微妙なエッセンス。見た目ほど不気味な代物ではない。
でも、自分で買って飲もうとは思わない。
妻は好きかも知れないな、と思った。

夜中に目が覚めた。激しい雷鳴によって。
パリパリパリと天の裂ける音とともに、青い雷光が部屋の中を明らかにする。大粒の雨が叩きつけるように降る。

妻も目覚めて、「雷、すごく近いんじゃない?」と言う。心配げであった。
なるほど真上に雷神のいるかのような、乾いた雷鳴である。過たずの稲光が近さを物語ってもいる。
寝付くこともできず、二人でベッドの上で雷鳴と稲光の間を数えた。
ゆっくりと間が長くなってくる。
「遠ざかってるね・・・」と数を読みながらささやく。
ポルターガイストであったか、映画の冒頭部に似た情景があった。暗い夜空、ときおり切り裂く稲妻、不気味な雷鳴、遠ざかっていく嵐のもたらす一瞬の安堵感・・・映画のムードを高める演出となっていた。
しかし、今朝の雷鳴は遠ざかることはあっても、ほんの少しで、我々の空をぐるぐる巡っているようだった。

眠れなくなったので、5時前に起き出し、夫婦二人で早すぎる朝食を摂った。派手な雷鳴すら、娘の眠りには作用しないのだった。幼い健康な眠りが羨ましい我々であった。
大きな雨粒の音だと思ったのは、あられの降る音であった。


終日、時雨れていた。寒かった。

定期健康診断の結果が来ていた。

AST(GOT)  19IU/ℓ
ALT(GPT)  31IU/ℓ
γ-GTP 35IU/ℓ
TC 160㎎/㎗
HDL-Cho 68㎎/㎗
TG 70㎎/㎗
GLU 84㎎/㎗
HbA1c 5.2%
UA 5.5㎎/㎗
BUN 8.8㎎/㎗
CRE 0.65㎎/㎗

きれいなモンだった。血球算定の結果も問題ない。大動物(笑)のわりには血圧も低い。
俺の場合、精神が病んでいるゆえ、そうでもなければ帳尻が合わん。
しかし、いい年であるので、成人病(死語)のひとつでも持っておかねば格好がつかんわい、という気がする。いや、それはあほな感慨というものか。

それはそうと、Boot Campを休んだ期間はあるにしろ、真面目に続けてきたが、そろそろ飽きてきた。
BMIは23あるが、体脂肪率は16%ほどになった。目的は果たしたと思われる。
ヴィクトリー!ってことで。Boot Camp除隊。


それなりの肉体になったのに、妻はちっとも鑑賞してくれない。不満だ。見ても、風呂上りにチラッと一瞥するのみである。
ほれーほれーと、肉体を誇示するのもアレだと思うが・・・。
見ろー見ろーと言うのも、変態ちっくではあるが・・・。
でもでも。
洋ピンのお姐さんみたいにやらしい眼差しで、舐めるように鑑賞してほしい♪ そして獣のような・・・・(以下自粛)・・・・たいものだ♪♪
ま、俺の勝手な妄想に寄れば、であるがね。


うー。
いいじゃん、夫婦なんだし。
ほのかに浮き出た腹直筋の手触りを楽しみたまえよ。
「色白いから、カッコ良くないー」って言わないで、さ。
てか、そんなこと言うんなら他所で見せるわい。

洋ピンの・・・・(以下同文につき省略)・・・・なお姐さん、広く募集中(笑)

昨日に引き続き晴れ。
晩秋は切ないほど空が美しい。風の在り処と行く末を表す雲の筋。柔らかな青い空。早朝の大気はピンと張り詰め始めている。
秋が好きだと言ったひとを思い出した。


出勤時、駐車場の植え込み、ほんの50センチほどの低い木の枝に、飴のようなものがくっついているのを発見。朝陽を受けてぬらりと粘った光を照り返していた。
見てみると、枝に突き刺されて乾燥した、かえるの死骸であった。百舌鳥のはやにえである。
こんな低いところにはやにえがされているとは、今年は評判に外れて、雪が少ないのだろうか。などと、古人の言い伝えをなぞってみる。

鳥は視力が優れているそうだが、天空からこんな潅木の一枝に向かって、よくも刺し貫けるものだ。人間からみれば、超能力である。
犬の嗅覚、猫の聴覚などなど、ヒトからみればみな超能力であるな。
動物からみるとヒトはどうなんだろう。
五感に特に優れているわけでもなく、運動能力もさして優れているわけでもない。さまざまな知恵で自然を支配し、破壊し、また保護しようと画策する、不思議な恐ろしい生き物に感じているだろうか。
くだらないことを考えながらの出勤に、気づいて苦笑することであった。


今日は予約客と商談する日である。
一人、再契約することにしたら、上から叱られた。朝から契約が多いとのこと。
隣で商談している部長には文句を言えない分、俺には言うらしい。言われているうちが華かもしれん。

昨日の忘年会の話の続き。
昼飯どきの出来事である。
俺が上司と鍋をつつくのはいやだとか、部長と鍋をつつくのも気を使うからとか言っていると、先輩が耳寄りな情報を思い出してくれた。
「上司氏なー、魚大嫌いやの。場合によっちゃ来ねーんじゃねーか?」だそうな。
一縷の望みが・・・。魚すきか鱈ちりになるといいんだが。鱈ちり希望、鱈ちり希望。
俺は念をこめて祈った。

しかしよく考えてみると、魚屋で忘年会をしたとき、勿論料理は魚料理だ、上司は参加していたんじゃないかな。いや、確かにおった。
だめじゃん・・・・先輩。
先輩の情報は期待できないとわかった。一瞬の希望は絶望を深くするんだよな・・・。OTL

鍋の席順が、くじ引きになるのか、到着順に任意になるのか、まだ聞いていないが、どちらでも対応できるようにその日は早く現場に向かうことにしたい。


こころもち早めに帰宅。
娘と久しぶりに風呂に入れるのを楽しみに帰った。
すると、サプライズ!
迎えてくれた妻の髪型、パーマを当ててある。
俺は初めて見た。大学に入ったときからの知り人である妻だが、パーマを当てたこともカラーをしたこともなかったはずだ。
驚いた。本当に驚いた。
「いったい、どんな風の吹き回し?」と尋ねたら、
「お天気良くてーなんか変えたくなった」とかニコニコしていた。
「なんか・・・可愛いわ」と素直に思ったままを言ったら、てへへとまんざらでもない感じであった。
来年から幼稚園があることだし、イメージチェンジしてお母さん連中の中に入りたい、とも思ったそうだ。
いろいろ考えているんだな、と感心した。娘の幼稚園の付き合いなど、俺はまだ何も考えていないというのに。俺は子供への想いが希薄なのではないかと、心配になり始めた。

夕食は鍋物であった。苦笑いすることよ。
味噌仕立てで汗をかきそうだとて、風呂に先んじて飯を食った。
海老、帆立貝、赤魚、鱈など魚介類の具材が多かった。娘は貝類がまだ苦手だ。美味しい帆立貝は、俺がゆっくりたっぷり食えるというわけである。
味噌の味がよく、魚介の旨味が野菜や豆腐にもしっかりしみていた。家族三人「ほくほく、うまうま」。

やはり、鍋は家族でするに限る。
晴れ。空気の清んだ美しい青空であった。気温は低い。

そろそろ忘年会の話の出る季節。今年の料理は鍋物に決まったらしい。
俺の住まいする街では最近、鍋物屋の開業が流行しているらしく、さまざまな種類の鍋物屋ができた。流行にのったのだろうかとも思うが、昔からの定番かとも思う。
しかし、鍋物はなー・・・。
家族や気の合う友達と鍋をつつくのはいいものだが、ヤなヤツとは全く気が進まん献立である。ヤなヤツでなくとも、偉い人と同じな鍋をつつくのは気を使うことだし。
鍋の割り振りはどうするんだろう、と思う。
同僚も即座に同じことを思ったようだ。
鍋の割り振りについて、しばらく話し合う。というか、不幸なひとの予想を立ててみる。不毛な議論であった。

夜更けに帰宅。
小腹が減ったので、冷蔵庫にあったピザを食う。うちのオーブンはかったるいので、電子レンジで温めるだけにした。ふわふわして結構旨かった。
夜中にこんな重たいものを食うなどと、暴挙である。ビリー隊長にどやしつけられそうだ。
立冬。冷たい雨の上がったばかりの朝だった。

現場が長引き、疲れた。
脚がむくんでいた。


家に帰ると、妻が風邪気味だと言ってしんどそうにしている。遅く帰ってきた俺の出迎えをしてくれるのがいじらしかった。
だるいからだで一日子供の守りをしているのは大変だったろう、と思う。
「暖かくしてゆっくり休みなさい」と声を掛けた。

おお、妻に比べて、風邪ひきに対する俺の優しさはどうだ!

などと、俺が風邪をひいたときの妻の不満げな顔を思い出し、優越感に笑ってみる。程度の低い優越感だ。


今晩も冷える。妻の風邪がひどくならなければいいが。
ぱくりネタであるが・・・。

左から、職種(会社名)・平均年齢・平均年収

朝日新聞 41.7歳 1335万円
日経新聞 40.8歳 1308万円
朝日放送 40.3歳 1605万円
フジテレビ 39.7歳 1572万円
TBS    49.1歳 1570万円 
ダヴィンチアドバイザーズ 34歳 1793万円
パシフィックマネジメント 33.9歳 1456万円
三井物産  41.4歳 1435万円
三菱商事  42.8歳 1423万円
住友商事  41.8歳 1402万円
キーエンス 31.9歳 1386万円
電通    39.1歳 1334万円 
第一三共  43.4歳 1159万円
エーザイ  41.9万 1099万円
武田製薬  40.9歳 1009万円 
医師   41.2歳 1101万円
(他、日系企業47企業が平均年収1000万以上) 
参照:『医師の給料はもはや並』


いわゆる高級官僚の給料は、

年間給与(うち年間賞与)
地方機関課長   50歳   724.1万円(191.8万円)
本府省課長補佐  35歳   723.8万円(201.3万円)
本府省課長    45歳   1,168.4万円(340.1万円)
本府省局長          1,746.3万円(496.0万円)
事務次官           2,293.6万円(651.5万円) 
参照:『国家公務員給与の概要』

職業別だと、

弁護士   40.5歳    2097万円
パイロット 39.0歳    1382万円
大学教授  56.4歳    1167万円
医師    39.9歳    1047万円 
参照: 2006年10月7日号、「週間東洋経済」


ワタクシ、働くのがあほらしくなって参りました。
特に、9時から5時でなーんも働かんアイツらがそんなにもらっていようとは!
ほーんに、公務員シネシネシネです。いや、税金で飼われていることを自覚して、給料に見合っただけの労働をしなはれ&ありえねー特別待遇廃止しなはれ、である。
さらに、俺の給料を自給換算にすると、とんでもねーことになりそうである。
所詮、肉体労働者の給料は安く抑えられるのが定めか。
あまりの強烈さに、俺も海外亡命したいと思った。海外組はうはうはっすよ。このままでは優秀な日本の業界は早晩、完全崩壊するに違いない。

もっと金をくれー。以上。
不条理に対する鬱憤晴らしであった。



晴れ。晴れの特異日である。
朝一番に通院。
どうも体調がイマイチなことを相談す。夜の薬がまた増えた。
職場によって仕事をして、昼前に帰宅。

午後、街でイヴェントがあるというので、家族で出かけた。
屋台があり、ガレージセールみたいなこともやっていた。
金塊を抱えた黄金色のプーさんのぬいぐるみと、写真たての付いたキティちゃんのぬいぐるみを買ってやった。妻に、だ。
娘とはなつかしのスマートボールなどした。
釘が甘いのか、結構入る。小銭で何度も楽しめた。おもちゃの指輪セットを賞品にもらった。たくさんの中からこういうものを選ぶところが、もう既に女である。
女たちにはシブチンな俺であるが、娘には甘いゆえ。大きくなったら、本物のきらきらで娘を飾ってやろう。

princess.jpgそれから、郷土史資料館にも入ってみた。
先史の時代の出土品に始まり、先人たちの文物が時代ごとに整然と陳列されていた。藩主の奥方の調度品など、見事なものであった。
資料館の一角に、着物を着て写真を取れる場所があった。公立とはいえ、無料であることに驚いた。
娘に着物を着せてもらい、塗りの駕籠に乗せて、写真を撮った。にこにこと嬉しそうな娘の影が残った。


家の方角に、倦むまで歩いた。
民家のヒイラギモクセイに白い花が一杯について、甘い香りを漂わせていた。足元にも無数の小さな花が落ちて、踏みしめるのが憐れなほどだった。可憐な白い小花だ。
「赤ちゃんの花」と、娘は小さな花を形容した。愛らしい表現に微笑む。
その花のような、娘である。
家の庭には春秋に香る庭木を植えたい、と妻と話し合ったりした。


宵に義母から電話あり。
11月の連休に屋久島へ旅行に行くとのことであった。とくに用事らしい用事があって、電話をしてきたわけでもないが。
そんな話をあの義母と普通にできる俺に、驚くことである。

俺がいやだと思っていれば、相手もそう思うものなのだろう。逆もまたしかり。
俺の様子を見て妻も快く思うのだろうし、よい例をしめすことができるわけだ。
自らを省みて言動を正し、歩み寄るのは難しいこともあるけれど、相手をどうこう言い連ねるばかりの不毛さよりは、ずっといい。
他人は変えられないが、自分は変えられる、。要するにそれに尽きるのだと思う。

好日であった。
それにしても、屋久島とは羨ましい。夫婦水入らずというのも、更に羨ましい。

寒い一日。黒く濡れたアスファルトが寒々しさをかもし出す。
街路樹の紅葉がこころなしか、進んで見えた。曇り。

仕事は忙しい。病み上がりなのに夜中まで働いているのはどうかと思う。
俺の脳はオーバーフローを引き起こし、もう何も考えられないのだ。頭痛までしてきた。
今朝は今朝で他部署からコンサルトあり。下りて相談をしていたら、困ったちゃん登場。
今日はここにおいででしたんかね・・・、である。
「手伝ってやるよー」といった感じで現れたのだが、他部署の同輩はすかさず「いらん!」と応じていた。素晴らしい反応速度であった。
やはりここでも厄介ものであったか、と気の毒に思う。しかし、俺だって同じことを言うだろう。内心「手伝っていらんから、いっぺん死ねや」ぐらいは思っていたのだから。
それにしても、なんだか管理の難しそうな客を持たされることである。
「これも勉強、人生勉強よ」と前向きに考えられればいいのだが、陰鬱な北方人の気質を持つ俺には、頭痛の種が増えたと思える。


夜更けに帰宅。小腹が減ったので、鍋にあった豚汁をお玉で貪り食っていたら、妻に見つかった。
「行儀悪いがー。座って食べればー」とか背後から声を掛けられた。驚く。
寝室から抜き足差し足で出てこなくてもいいと思うのだが。俺の犯行現場を押さえたかったのだろうか。
妻の言いつけに従い、食卓について豚汁を一杯食う。
食後にインスタントのホットレモンを、妻と楽しんだ。湯を注げばいいだけの、便利なものがあるのだなー。ほっこり温まる。

よくも遅くまで起きていたなと思ったら、ドラマを見ていたとのことであった。
ドラマとは、現実感ゼロのゴッドハンド集団 メディカル・チーム・ドラゴンたらいうアレであった。
「そんなもん、よう見ますね」と言ったら、
「割と面白いよ」とか答えた。
天才外科医の華麗なメスさばきで難しい患者さんが救命される・・・などの物語は、俺は大嫌いである。単純すぎる。
御伽噺として見るにはいいが、ドラマの医療水準をリアルに持ち出さないだけの分別を持ってほしい。
そんなことを言うと、妻はいつも苦笑いする。俺のことを説教くさすぎる、とか言う。
世の中が無分別すぎるの間違いだろう。モンスターペイシェントしかり、モンスターペアレントしかり・・・。


友達からきた切ないメールがある。俺のこころをかき立てる文面が、脳裏に引っかかったままある。俺のことなど見透かしたような清んだ瞳を前に、返事が書けないでいる。
概ね、そのとおりだよー、っと♪
ま、週末にゆっくり思索することにする。
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